防災と狂言 その② ~狂言の公演「柿山伏」「附子(ぶす)」~

10月6日第二小学校体育館で、大門中吹奏楽演奏・防災講話・地元「演劇ひろば」によるゲ-ム、そして狂言公演・狂言教室と盛りだくさんの催しが行われました。主催は東部第二分団自治会連合会です。

狂言の公演とは珍しい!と、チャンネルも取材に伺わせていただきました!
当日は本当に盛りだくさんでしたので、「その①」「その②」「その③」とお届けします。

 

皆さんの期待が高まる、
本日 お目当ての「狂言の公演」の始まり!!

 

山伏姿で現れた大蔵教義氏のっけからの高笑い。

 

度肝をぬかれる…とはこのこと。
これが肉声??これがプロの声!!
体育館に響き渡ります。

 

大蔵さんは、狂言の鑑賞のポイントを教えてくれました。

狂言は落語と異なり「落ち」がないから、面白いと思ったら、周りを気にせず笑いましょう!

わからない言葉は無視!昔の言葉をつかっているのでわからなくても「ニュアンス」で受け取ってください。

舞台上は場面が変わっても背景などは変わりません、だから想像力で!

 

前知識にうなずいて…いよいよ演目がはじまります!
「柿山伏」
わかりやすく面白い狂言の初心者「定番」です。

 

永年の修行の帰り道、喉の渇いた山伏(=修行僧)は道中に広がる柿畑を見つけます。(黒いつつを「柿」の木に見立てています。)

 

苦心の末木に登り、いくつもの柿を無断で喰べ始めます。

そこへ柿畑の持ち主が通りかかり山伏を見付け、あの手この手でからかって困らせます。

 

無理難題にうろたえる傲慢な山伏の仕草が笑いを誘います。

持ち主が「これは人にあらず、カラスだ」といえばカラスの鳴き声を…
「いやいやサルだ」と言われればサルになり…

可笑しさに皆さんは捧腹絶倒!

 

 

次の演目は、「附子(ぶす)」

主人が外出するにあたって太郎冠者と次郎冠者に留守を頼み「桶の中の附子は猛毒だから注意をするように」と言いおき出かけます。

 

おびえながら附子の番をする二人は、おそるおそる開けてみると……..

中に入っていたのは…..?

なあーんと!
附子とは「砂糖」だったのです。

二人の喜びようを見てください!

砂糖をぺろりぺろり…..あとは存分にご想像ください!

 

 

狂言初心者にもわかりやすい「柿山伏」・「附子」を披露していただきました。
みなさんはすっかり狂言の世界に引き込まれました。

 

さて次は、舞台は一転「狂言教室」タイム。
その模様は【防災と狂言 その③】でお届けします。

 

(写真は関係者のご了解を得て掲載しています)