くるくる保健室No .23『発達障がいについて』

くるくる保健室Noなし

 

はじめに
23万人!この数は何の数だと思いますか?この数字は2017年度に発達障がいの診断やカウンセリングを受ける為に医療機関を受診した人の推計人数です。
この数は2002年度の約6倍の数となり、年々増え続けていく事と思います。
これらの方々は受診者といっても、普通に学校に通ったり、職場に行ったり、子育てや家事をこなしたりとまったく周りから見ても「普通」にしか見えず、しかしご本人は壮絶に生きづらさを抱えたまま困り果てた状態で社会に紛れて生活を送っているというのが現状です。
「仕事なので急な変更があった時、段取りよく対応できない」「時間の見通しが甘く、よく遅刻する」「雑談が苦手」「周囲に溶け込めず浮いてしまう」「人に声をかけるタイミングをつかみにくいなどコミュニケーションが苦手」「自分の感情を整理しづらくストレスを溜め込んでしまう」「失敗や叱責されることが多く、自己肯定感が低い」等々に共感できるようでしたら、あなたにも発達障がいの兆候があるかもしれません。
「普通」とは何だろう?常識?標準とは何ぞや?ものさしは一つだけ?どこかの国の総理が声高らかに令和元年10月4日所信演説でこんなことを述べておりました。
「みんなちがって、みんないい」新しい時代の日本に求められるのは、多様性 であります。みんなが横並び、画一的な社会システムの在り方を、根本から見直していく必要があります。多様性を認め合い、全ての人がその個性を活かすことができる。そうした社会を創ることで、少子高齢化という大きな壁も、必ずや克服できるはずです。と・・・・そして、若者もお年寄りも、女性や男性も、障がいや難病のある方も、更には、一度失敗した方も、誰もが、思う存分その能力を発揮できる、一億総活躍社会を、皆さん、共に、創り上げようではありませんか。と云っておられましたね。(喜)かの国営放送も昨年の10月から発達障がいの各番組で特集を組み放送しておりました。
令和の時代は『ダイバーシティー』です。今回のくるくる保健室では発達障がいを皆さんと一緒に勉強して少しでも生きやすい世の中にして行こうではありませんか!

発達障がいとは:生まれつきの特性で、「病気」とは異なります。
発達障がいは、生まれつき脳の発達が通常と違っている為に、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。
成長するにつれ、自分自身の持つ不得意な部分に気付き、生きにくさを感じるかもしれません。
ですが、発達障がいはその特性を本人や家族・周囲の人がよく理解し、その人に合ったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。

発達障がいのタイプ
発達障がいはいくつかのタイプに分類されており、自閉症アスペルガー症候群注意欠如・多動性障がい学習障がいチック障がい吃音などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の一部の機能に障がいがあるという点が共通しています。
同じ人に、いくつかのタイプの発達障がいがあることも珍しくなく、その為、同じ障がいがある人同士でもまったく似ていない様に見える事があります
個人差がとても大きいという点が「発達障がい」の特徴と云えるかもしれません。

①自閉スペクトラム症(ASD)
現在の国際的診断基準の診断カテゴリーである広汎性発達障がいとほぼ同じ群をしめしており、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障がいが含まれます。
症状の強さに従って、いくつかの診断名に分類されますが、本質的には同じ1つの障がい単位だと考えられています。(スペクトラムとは「連続体」の意味です)
典型的には、相互的な対人関係の障がい、コミュニケーションの障がい、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。
自閉スペクトラム症の人は、最近では約100人に1~2人存在すると報告されています。男性は女性より数倍多く、一家族に何人か存在することもあります。

②注意欠如・多動性障がい(AD/HD)
発達年齢に見合わない多動-衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、7歳までに現れます。
学童期の子供には3~7%存在し、男性は女性より数倍多いと報告されています。
男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。

③学習障がい(LD)
全般的な知的障がいには問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみがとりわけ難しい状態をいいます。
有病率は、確認の方法にもよりますが2~10%と見積もられており、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと報告されています。

発達障がいのサイン・症状
1.子供編
①自閉スペクトラム症(ASD)・・・1歳を過ぎた頃からサインが現れます
典型的には1歳台で、人の目を見る事が少ない、指さしをしない、他の子供に関心がない、等の様子がみられます。
対人関係に関連したこのような行動は、通常の子供では急速に伸びるのと違って、自閉スペクトラム症の子供でははっきりしません。
保育所や幼稚園に入ると、一人遊びが多く集団行動が苦手など、人との関わり方が独特なことで気付かれることがとがあります。
言葉を話し始めた時期は遅くなくても、自分の話したいことしか口にせず、会話がつながりにくいことがしばしばあります。また、電車やアニメのキャラクターなど、自分の好きなことや興味のあることには、毎日何時間でも熱中することがあります。
初めての事や決まっていたことの変更は苦手で、なじむのにかなり時間がかかることがあります。
成長するにつれて症状は変化し、人それぞれに多様化します。
思春期や青年期になると、自分と他の人との違いに気付いたり、対人関係がうまくいかない事に悩んだりし、不安症状やうつ症状を合併する場合があります。
就職してから初めて、仕事が臨機応変にこなせない事や職場での対人関係などに悩み、自ら障がいではないかと疑い病院を訪れる人もいます。
子供の頃に診断を受け、周囲からの理解を受けて成長した人たちの中には、成長とともに症状が目立たなくなる人や、能力の凸凹をうまく活用して社会で活躍する人もいます。

②注意欠如・多動性障がい(AD/HD)
7歳までに、多動-衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が現れ、そのタイプ別の症状の程度によって、多動-衝動性優勢型、不注意優勢型、混合型に分類されます。
小学生を例にとると、多動-衝動性の症状には、座っていても手足をもじもじする、席を離れる、おとなしく遊ぶことが難しい、じっとしていられずいつも活動する、しゃべりすぎる、順番を待つのが難しい、他人の会話やゲームに割り込む、などがあります。
不注意の症状には、学校の勉強でうっかりミスが多い、課題や遊びなどの活動に集中し続ける事が出来ない、話しかけられていても聞いていないように見える、やるべきことを最後までやり遂げない、課題や作業の段取りが下手、整理整頓が苦手、宿題の様に集中力が必要なことを避ける、忘れ物や紛失が多い、気が散りやすい、等があります。
多動症状は、一般的には成長と共に軽くなる場合が多いですが、不注意や衝動性の症状は半数が青年期まで、さらにその半数は成人期まで続くと報告されています。また、思春期以降になってうつ症状や不安症状を合併する人もいます。

③学習障がい(LD)
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみが難しい状態を指し、それぞれ学業成績や日常生活に困難が生じます。
こうした能力を要求される小学校2~4年生頃に成績不振などから明らかになります。
その結果として、学業に意欲を失い、自信をなくしてしまうことがあります

2.大人編
 ①自閉スペクトラム症(ASD)
大人の自閉スペクトラム症もコミュニケーションや対人関係に困難が生じたり、強いこだわりを持ったりする特性が現れます。
ASDには「自閉症」「高機能自閉症」「アスペルガー症候群」などが含まれます
自閉症は、知的障害を伴う事が多く、人とのコミュニケーションに支障を来し、言葉の遅れや特定の対象への強いこだわりがみられます。
高機能自閉症は、知的障害はなく、自閉症と似た特性が現れます。
アスペルガー症候群は、言葉の遅れや知的障害はなく、人とのコミニュケーションに支障を来します。
ASDも子供のころから特性が現れますが、学校などで著しい不適応が生じない場合や、知的能力が平均より高い場合などは、見過ごされることがあります。
その為、社会人になってASDの特性により、職場などでの社会生活や人間関係に支障を来し、生きづらさを感じる様になることがあるのです。
そうしたことが原因で、大人になってからASDと診断されるケースが増えています。
ASDのある人の特性としてコミュニケーションや対人関係での困難と述べましたが具体的には、相手の気持ちや表情を読み取って、相手の立場に立って考えたり、その場の雰囲気を察したりすることが苦手です。
その為、相手との距離感がつかめず、不用意な発言などをして、相手に不快な思いをさせる事があったり、人の言ったことをすべて文字通り受け取ってしまったり、想像力が乏しかったりするため、社交辞令や冗談が通じないことがあります。
その他、日常生活や仕事上でよく使われる「適当に」「もう少し」「多めに」等の幅のある表現や、あいまいな指示にうまく対応できない場合があります。
もう一つの特性である強いこだわりですが、興味の対象が限定的で、仕事を忘れてゲームにのめり込むなど、好きなことに没頭してしまうことがあります。
また、特定の行動などへの強いこだわりから、いつもと違う状況に対応できない場合があります。
ASDのある人は、これらの特性によって周囲から「配慮がない」「空気が読めない」などと思われることが多くあります。
その結果として、職場などで孤立してしまい、それが原因で二次的な症状を伴うことがあります。
二次的な症状とは引きこもりやうつ病、また、不安や恐怖に敏感な為、パニック障害や社会不安症などの不安障害の事です。
その他にも、ASDのある人は、聴覚や視覚等に感覚過敏が現れる事があります。

②注意欠如・多動症(AD/HD)
大人の本疾患は成人の3~4%にあるとも考えられています。
大人のAD/HDでは多動性・衝動性として子供の時に気付かれることが多く、大人になると明らかな多動性や衝動性は目立たなくなる傾向があります。
但し、大人になっても手足の動きや内面の落ち着きのなさが残ることがあり、「貧乏ゆすりなど目的のない動きをする」「感情が不安定になりやすい」「過度のおしゃべりや不用意な発言をする」等の言動がみられることがあります。
これらの他にも、衝動買いを繰り返したり、アルコールや薬物への依存が起こったりするなどの特徴がみられることもあります。
また、不注意という点では、AD/HDのある人が、社会に出てから仕事上の問題として現れるのが、不注意です。
「会議や事務処理で注意を持続するのが難しい」「単純なミスが多い」「片づけが苦手、忘れ物が多い」「指示をすぐに忘れる」「人の話をきちんと聞けない」など、働くうえでの問題として現れる事が多くあります。
一般に、大人になるとさまざまな場面で社会的に許容されない言動の範囲が広くなり、責任も大きくなります。
その為、AD/HDのある人は、仕事など社会生活に支障を来しやすくなり、自己否定感が強くなってしまいがちです。
しかし、AD/HDの特性を逆に強みにつなげられる事も出来ます。
「一つの事に考えが集中できない」というAD/HDの特性は、アイデアが豊富で好奇心があるとも捉えられます。
また、地道な作業は苦手でも、フットワークの軽さや、行動力が求められる場面では、その特性が生きる事が期待できます。
そして、2019年6月に成人(18歳以上)のAD/HDの治療に対しても健康保険の適用が認められた事をご報告申し上げます。
そして、発達障がいで6か月以上通院した後、申請書、指定の診断書などの必要な書類を、市区町村の障害福祉課などの担当窓口で受取って、担当医に診断書の作成を依頼し、必要な書類と共に市区町村の担当窓口に提出すると障害手帳取得の手続きとなります。
ちなみに、障害者手帳の種類は、知的障害を伴う場合は「療育手帳」、成人になってから発達障がいと診断された場合は「精神障害保健福祉手帳」となることが多い。
障害者手帳があると、障害者雇用枠で就職活動を行うことが出来ます。
就労支援施設が最近各地に軒並みできていますね!

③学習障がい(LD)
学習障がいとは、知的発達に遅れはなく、聴覚・視覚機能にも問題が無いにもかかわらず「聞く」「話す」「書く」「計算・推論する」ことが、極端に苦手である状態の事ですが、全く読めない、書けないということではなく、読みにくさ、書きにくさなどの程度も違い、現れる症状も人によって異なります。一つの症状だけでなく複数の症状が出る事もあります。
ただ、学習障がいの認知度が低い為に周囲からの理解が乏しく、「怠けている」と誤解されたり、本人も努力不足と思い込んだりしていることが少なくありません。
その為、適度なサポートを受けないまま大人になる人もいます。
大人の学習障がいのタイプ・・・3タイプあります。
学習障がいが起こる原因は、はっきりとは解明されておらず、脳の機能障害によって見た形を正しく理解する視覚認知力や、字を音に変換する能力になにか問題が起きているのではないかと考えられています。
ただ、交通事故や脳卒中などが原因で起こる「高次脳機能障害」の症状のひとつ「失語症」と似ている症状が見られることがあります。
高次脳機能障害は、脳卒中などその原因となる出来事が起きてから発症し、高齢の人の割合が高いとされています。
一方、学習障がいは就学前から症状が継続しているのが特徴です。

Ⅰ.読字障がい(ディスレクシア):読みの困難
字を読むことに困難がある症状です。
読字障がいは学習障がいと診断された人の中で一番多く見られる。
症状としては*音読の速度が遅い。一文字ずつ区切って読む逐次読みをする。
*文字や行を読み飛ばしたりすることが多い。
*語尾や文末を読み間違える事が多い。
*聴力が正常にもかかわらず、言われた言葉を聞き間違える事が多い。

Ⅱ.書字表出障がい(ディスグラフィア):書きの困難
文字や文章を書くことに困難が生じる症状です。
字が全く書けないわけではなく、人によって現れる症状は違います。
脳損傷による症状と区別するために「発達性読み書き障がい」と呼ばれることがあります。
症状としては*子供のころから文字に興味を示さなかった。ひらがなで書けない文字がある。
*カタカナを習得するのが難しい
*漢字をなかなか覚えられない。覚えても、忘れやすい。
*英語の読み書きが苦手

Ⅲ.算数障がい(ディスカリキュリア):算数、推論の困難
数字そのものの概念や、数量の大小、図形や立体問題の理解が難しくなる症状です。
*数を数えるのが苦手・時計が読めない、時間が分からない事がある。
*算数の簡単な1桁の足し算や引きの暗算が出来ない。
*繰り上げ、繰り下げが理解できない。
*九九がなかなか覚えられない。
*図形の模写が困難・筆算は出来るが暗算が苦手である。

以上3タイプに学習障がいを分けますが、自分の症状がどういったタイプのものなのか、いつからそういった傾向があるのかを確認しましょう。
そして、生活に困難が生じる程強い症状であれば、医療機関での受診や、公的な支援サービスなどの利用を検討してみるといいでしょう。

発達障がいの治療

1.子供編
●薬物療法
特に注意欠如・多動症(AD/HD)の子供たちに対して行われます。
用いられるのは、脳内の神経伝達物質を調整することで、症状をコントロールする「アトモキセチン」商品名(ストラテラ)や「塩酸メチフフェニデート」商品名(コンサータ)ですが、どちらも根本改善を促すのではなく、一時的に困り事を緩和するのみで、多動の子供が薬によっておとなしくなったからといって治ったのではなく、症状をあくまでもコントロールするに過ぎないのです。
また、人によっては食欲不振や吐き気、頭痛、動悸、興奮、チック障がい等の副作用を生じる子もいます。
ストラテラもコンサータもAD/HD治療の適用が取れている薬ですが、10年前には存在しなかった新薬であり、臨床試験は8週間、長期投与は1年間。つまり5年、10年の長期投与のエビデンスはまだ存在しないのです。

●教育・療育的支援療法
①栄養療法
母体が妊娠期に鉄が枯渇すると胎児の神経発達に影響を及ぼします。
具体的には脳などの中枢神経系の発達に滞りが生じ情報を伝え合う為のニューロンネットワーク自体が作られないという事です。
その影響がどのようなかたちで表出するのか?
以下に代表例をまとめますと・・・。
*乳幼児の場合、首の据わりが遅い
*体重がなかなか増えない
*歩けるようになるのが遅い
*言葉が出るのが遅い
*身長の伸びが悪い
*かんしゃくを起こしやすく、いつもイライラしている
*何をするにも無気力
*落ち着きがない
*体幹が弱く、姿勢が悪い
*朝起きられず、日中にすぐ眠ってしまう
*頭が動かずにぼんやりしている
*風邪を引きやすい
*アトピーや花粉症などアレルギーがある 等々
そして発達障害以外での問題行動として現れるのが起立性調節障害と不登校です。
これらの症状を改善する糸口として先ずは「お母さんの元気」がkeywordとなります。
子供の発達障がいの原因は質的栄養失調にあり、その偏りを生み出した生みの親が、家庭の食卓を司るお母さんだからです。
妊娠前から続いている鉄・タンパク質不足をはじめとした栄養状態を改善し、イライラや疲れやすさからの解放を図り、お母さん自身に元気を取り戻していただく事が先ず重要です。
家庭にとってお母さんの存在は偉大です。お母さんが元気で輝いているご家庭は、やはり家族みんなが元気ハツラツで笑顔にあふれていますよね!
ルース・フリン・ハーレスというアメリカ人女性の理学博士がいました。彼女が言い続けていたことは、「栄養の欠如こそが、子どもの発達障がいを引き起こす」ということです。
栄養の大原則が「高タンパク質+低糖質+高鉄分」食です。
大切なことは、この3つを同時進行で進めていくことです。というのも、例えばタンパク質の摂取量が足りていないと、鉄剤を飲んでもムカムカしてしまって受つけませんし、どうにか耐えたとしても、フェリチン値に変化が起こらないなど、期待する効果が得られないからです。
大原則を実践するに当たって、「基本は食事から」という考えを忘れずに、それでも補いきれない場合に限り、サプリメントに頼るのもありかなぁっと。
●高タンパク質の実践に向けて
肉・魚・チーズといった動物性のタンパク質食材を積極的に摂りましょう。
改善するのは朝昼晩の3食だけではなく、3時のおやつも対象です。
お菓子やジュース類はやめて、代わりにゆで卵やチーズ等を摂取したり、小腹がすいた時にはナッツ類もいいと思います。
時々甘いものが欲しくなる時には低糖質スイーツを購入し、可能な限り糖質を自己調整出来る手作りスイーツにするのもいいですね。
●低糖質の実践に向けて
糖質と聞いて思い出すものは、全て控えていきましょう。
砂糖もご飯もパンもうどんもパスタも・・・・・もう全部です。
というと「じゃあ主食はどうしたらいいの?」と思いますよね。「控える」というのは「禁止」ではなく「制限」です。
現状、糖質を摂りすぎているので、少し減らしましょうという意味です。
今まで、山盛り一杯のご飯を食べていたなら、普通盛りにする。毎食おかわりをしていたのなら、それをやめる。いずれも代わりにタンパク質のおかずを増やして、そちらをしっかり食べることで満足感を促してみましょう。
糖質オフ麺で代用したり、こんにゃく米を混ぜ込んだりするのも良い手です。
●高鉄分の実践に向けて
動物性タンパク質を摂ることで同時に鉄分補給もかなえることができます。
例えば、レバーや卵、アサリ、シジミ、煮干しなど。
鉄が添加されている飲料やゼリー、ヨーグルトをおやつにしてもいいと思います。
また、鉄分を補給する際に気を付けたいのが、鉄分の吸収を阻害するタンニンの同時摂取です。
コーヒー、緑茶や紅茶に豊富に含まれます。食後などにそれらを飲む習慣があるようでしたら極力控えましょう。

②原始反射統合療法
発達障がいやグレーゾーンのお子さんは、原始反射を保持している影響で、本来の生体リズムをうまく刻めないことが、特徴になっております。
なぜ?簡単なことが出来ないの?なぜ?普通の事がこんなに嫌なの?なぜ?難しいと感じてしまうの?なぜ?怖くてしかたないの?なぜ?やる気が起きないの?それは・・・原始反射が残っているからかもしれません!
原始反射って何?
「原始反射」という言葉をお聞きになったことはありますか?「赤ちゃん時代にある反射」としてお聞きになったことがあるかもしれませんし、初めてお聞きになった方もいるかもしれません。
生まれたばかりの赤ちゃんは、自分で身体を動かすことができません。自分から外へ働きかけるというより生まれつき備わっている反射で外界に対応しています。
赤ちゃんは意志や判断を担当する脳がまだ不十分で発達しておらず、脳幹で赤ちゃんは活動しています。
脳幹には、幾つかの原始反射という無意識的な動きが予めの備わっております。
「原始反射」はナゼあるのか?大きく分けて原始反射の働きには2つございます。
一つ目は生き残る為 二つ目は将来の学習や生活の土台作りの為で、赤ちゃんが適切に安全に成長するのを助けています。
例えば、呼吸をしたり、お母さんの母乳を飲んだりするために必要です。
そして、我々が成長するに従って、これらの原始反射は必要ではなくなりいずれ「卒業=統合」します。
つまり原始反射が1つ後ろの座席に下がって、より上位の脳がコントロールするようになります。
ボトムアップ 下位の脳がしっかりと発達して、上位の脳にバトンタッチしていくことが、教室で学んだり、社会のルールの中で暮らしたり、友達との良好な人間関係をつくる等の複雑で人間的な活動を可能にします。

【原始反射指数 自己診断テスト】
■0=全くない■1=稀に■2=少し■3=間々■4=頻繁■5=いつもor大きい問題

1.ぴったりとした服を嫌がる
2.座っている時にくねくね、よく動く
3.字や絵を書くことを嫌がる
4.多動でじっとしていることが難しい
5.おねしょまたはおもらし癖がある
6.靴下の同じところがすぐに破れる
7.衣類の脱ぎ着や身だしなみが身についていない
8.乗り物酔いをしやすい
9.猫背、背中が丸い
10.睡眠の乱れがある
11.関節が極端に軟らかい
12.真っ直ぐに歩けず蛇行する
13.変化への抵抗が強く、情緒的に不安定になる
14.頬杖をついたり、机に突つ伏したりする
15.すぐに落ち着きを失う
16.全身を使った協応運動が苦手である(片足とび・ボールなど)
17.年齢相応に数、時間、場所などの概念が身についていない
18.日課や特定の儀式的な行動にこだわりがある
19.何か集中するとき、口が動くか舌が出る
20.思っていることをうまく伝える事が出来ない
21.ものの操作にぎこちなさや不器用さがある
22.疲れやすい
23.靴を履くのに時間がかかる
24.食事のとり方が年齢相応ではない
25.字がきれいに書けない
26.攻撃的な行動があって友達と仲良く出来ない
27.服やパンツのタグを嫌がる・痛がる
28.つま先歩きをする
29.平泳ぎが不得意
30.でんぐり返しが難しい
31.著しい偏食がある
32.靴や靴下を直ぐに脱ぎたがる
33.左右が分かりにくい
34.年齢相応に言葉が出ていない
35.落ち着きがなく、注意の集中が出来ない
36.走り方が不器用か、極端に遅い
37.力加減が出来ない(強い)
38.自己中心的で、わがままである
39.子ども同士より大人や年上とのかかわりを強く求める
40.ルールのある遊びへの参加に困難がある
41.物事に対してちょっとしたことに怯え、不安を示すことがある
42.集団への一斉の指示では理解できない
43.階段の昇り降りが苦手
44.目と目を合わせる事が少ない

※日常の様子にお答えいただく事で、お子さまが保持している原始反射の可能性を点数化します。
当事者(原始反射の保持内容を知りたい方)が高校生以下の方のみ実施して下さい。
尚、この自己診断では、発達障がいかどうかの診断は出来ませんし、それを目的ともしていません。予め医療的な診断ではない事をご確認ください。
原始反射への理解を通して、発達の「できない」には脳の中に理由があるのだということを知って頂く事を目的としています。
不安を少しでも取り除き、可能性を信じてやっていける、そんな一助になれば幸いです。
最近の日常生活での様子や行動の特徴であてはまる番号を0~5でお答えください。

原始反射を保持したままだと、日常生活で自動的に不適当な反応をする為に、これが原因となって学習や振る舞いに一見不適当な影響を及ぼします。
例えば「集団行動が難しい」「感情のコントロールが出来ない」「集中できない」等です。
これが、原始反射を保持していることによる生きづらさ、学びづらさの仕組みです。
それでは、どうすれば生きづらさ、学びづらさは解消できるのでしょうか?
答えは「原始反射を統合する」ことで解消することが出来るのです。
昔であれば、子ども達は毎日、身体を使って戸外で友達と遊ぶのが当たり前でした。
友達と身体をおもいっきり使って遊ぶことで、自然に育った「運動能力」「社会性」「耐性」「人を思いやる心」・・・遊びは脳の発達にも良い影響を与えてきました。
しかしながら、昨今はゲームで個々が遊び、家族で過ごす時間も減り、子ども達を取り巻く育ちの環境は大きく変わってきました。
その結果「不登校」「社会不適合」など思春期以降に大きな問題が現れるケースが増えているのです。
お子さま一人一人の「困った」を改善するため、個々の発達段階に合わせた原始反射の統合遊びをすることで、お子さまの才能と可能性を引き出すことが出来ます。
1つ紹介いたしますとビジョントレーニングというものがございます。所謂、脳の司令塔である眼の機能を上げるトレーニング(遊び)です。
文字や絵が正しく書ける・文字が正しく読める・手先がうまく使える・運動神経がよくなる・集中力が高まる・記憶力が高まるという様な効果が期待され「視機能」を高めることで見える世界を変えていく方法です。
ご興味のある方は文献も出版されておりますので調べてみて下さい。
その他、様々な原始反射統合遊びがございます。
特に発達障がいの方は欧米人で白人の方に多いと言われているので、遊びの方法も欧米人が考案した内容の物が多いですのでスマホ等で検索してみるのもいいと思います。

2.大人編
●薬物療法
薬物療法は根本的な治療でないという事を先ず念頭に置いて頂き、症状を一時的にコントロールし社会生活での困難さを軽減することが期待できます。
脳内の神経伝達物質の一種であるドーパミンの濃度を上昇させたり、同じく神経伝達物質の一種であるノルアドレナリンの働きを調整したりする薬が主流です。
発達障がいの症状の一つに不注意や物忘れが多いという事がある為、せっかくの薬を飲み忘れてしまうという事が多い場合にはスマホ等のアラーム機能を活用したり家族に薬について理解してもらい、協力を得るようにすると良いでしょうし、最近ではスマホのアプリに「ルーチンタイマー」という優れものがございます。
「今から5分間、洗顔を始めて下さい」。アプリに設定された「朝の支度」を再生すると、今からすべきことが読み上げられ、残り時間が表示される。一定時間が過ぎると、「残り2分です」と音声が通知する。時間が来ると、「今から8分間、着替えを始めて下さい」と次にすべきことが提示される。
全ての項目は自分で設定でき自由に追加や消去ができるし、一時停止や戻ったりスキップすることも可能な為、この中に「薬を飲む」というのを追加すればいいのです。

●心理社会的療法
発達障がいの各特性によって生じる支障に対処するために、心理社会的治療が行われます。
発達障がいについてよく知り、発達障がいのある自分を理解することを通して、自己肯定感を高めていくことに繋げていきます。
また、社会生活の様々な場面での対処法を身に着け、習慣化していきます。
その為に有効な方法の一つとして、集団精神療法に含まれるグループ・プログラムや集団ディスカッション等がございます。
これらには、それぞれの発達障がいの特性によって生じる支障について、同じ悩みを持つ人同士が集まって悩みを共有し、話し合い等を通して新しい知識やスキルを習得していきます。
発達障がいのある人たちと出逢い、会話をすることで、共感が得られたり、自分の特性が明確になって自己理解が深まったりするとともに、自分の抱えている困難に対処していけるようなる事が期待されます。
しかしこれらの集団精神療法を行っている医療機関は少ないのが現状ですが、徐々に増え始めています。
参加を希望する場合は、担当医や主治医、地域の精神保健福祉センター等に相談してみましょう。
社会生活に支障を来す特性への対処法を身に着けるとともに、自分の特性を理解し、生かしていくことが大切です。
国営放送でも昨年、一昨年より(総合・Eテレ、BSも含む)で「NHK発達障がいプロジェクト」と題して発達障がい者の方々の困りごとトリセツ(取扱説明書)として色んなケースを想定した対処法を放映しておりましたので、オンデマンドで拝見するのもいいかと思います。
https://www1.nhk.or.jp/asaichi/hattatsu/

また、発達障がいがある方たちが職場でなぜ怒られたのか分からなかったり、不当に解雇されたりした経験のある方が多いと聞いております。
家族からも理解されなかったりする場合は公的な機関に相談するという方法もございます。
発達障がいのある人が障害者雇用ではなく、一般雇用で仕事に就くと、周りの人から理解が得られないことも少なくありません。
この様な場合は、全国に設置されている障害者職業センターや、発達障がい者支援センターなどで、仕事の悩みに関する相談が出来ます。
これから就労をしたいという人に対しては、全国のハローワークで発達障がいの特性に応じた職業相談や、職業紹介等を行っています。
また、障害者職業センターや発達障がい者支援センターでは、就労支援も行っています。
就職活動の支援を行っている福祉サービス施設には、社会福祉法人や民間企業などが運営している「就労移行支援事業所」があります。
利用に当たっては、有料の場合もありますので、詳細を調べてから行くといいです。
※障害者手帳取得のための手続き
発達障がいで6か月以上通院したあと、申請書、指定の診断書など必要な書類を市区町村の障害福祉課などの担当窓口で受け取る。
担当医に診断書の作成を依頼し、必要な書類と共に市区町村の担当窓口に提出する。
障がい者手帳の種類は、知的障がいを伴う場合は「療育手帳」、成人になってから発達障がいと診断された場合は「精神障害者保健福祉手帳」となることが多いです。
障害者手帳があると、障害者雇用枠で就職活動を行うことが出来ますよ。

困りごとトリセツのご紹介

<困りごと>  <対処法の一例>
聴覚が過敏で「音」で極端に疲れる テレビは音を消し、どうしても見たい ドラマや映画は字幕を表示させて見る
視覚が過敏で「光」「色」がストレス 電車やバスに乗っている時には、目を閉じて休む
偏食・味や臭いに敏感 好きな香りのアロマオイルを持ち歩き、それを嗅ぐ
感情をコントロールできない 日記をつける。イライラした原因を紙に書く
忘れ物、忘れ事が多い  今できる事や気付いたことは、後回しにせず、すぐにやる。
片付けが苦手 普段使わないものは出しっぱなしにしない。
こだわり、不安がつよい 予定通りに行かなかったときにすることを、予め準備しておく。
自分の思いを伝えられない コミュニケーションを筆談で行う。
マルチタスクが苦手 複数の指示の優先順位は、相手や周囲の人に確認する
大勢での雑談が苦手 話し手になろうとせず、聞き手になる。
名前と顔を覚えられない 名刺をもらったら、そこに会った日付と、その人の特徴、話した内容を書いておく。
読み書き計算が苦手 ボールを使った遊びやスポーツをやってみる
学校・職場にどう伝える? 学校では自己紹介カードに苦手なこと、困りごとを書き、同級生に配る
職場では直接の上司に、発達障がいである事を伝える。
遅刻がなおらない 持ち物の準備は、出掛ける前日にすませておく
触覚が過敏 当事者の服は、試着をして本人と一緒に選ぶ
自分の感覚が分からない 家族は当事者に、疲労している、空腹、満腹であることを気付かせる。
運動が苦手・手先が不器用 厳しい訓練の様な教え方よりも、本人が遊びの中で楽しみながらスモールステップで取り組めるような工夫をすると良い。
集中しすぎる 作業を始める前にタイマーを設定し、それが鳴ったら必ずやめるようにする。
相手を怒らせてしまう 相手の否定はできるだけしない
どんな服を着たらいいのかわからない ファッション雑誌を参考にする
誤解されやすい 丁寧な言葉づかいをするように心がける
異性との距離感、トラブル 暗黙のルールを理解することが困難な為、親から恋愛に関するルールを解りやすく具体的に伝えてあげる。

発達障がいの症状や状態は、人によって様々です。
上記のような体験談がそのまま解決に繋がるとは限りません。
しかし、同じような体験をしている人も多いこと、本人や周囲の人の理解と工夫によって「障がい」と思われていたことが、「個性」に変わることもあるという事が、このトリセツからご理解いただけると存じます。
このトリセツは「発達障がいのある人の困り」に対する理解と工夫を集めていますが、「発達障がいでない人の困り」にも役に立つと思います。
お互いの理解・情報の共有が、多様な価値観を共有できる社会の構築に繋がる事を念じます。

<気づかれにくい女性の発達障がい>
女性は男性に比べて社会性が早く育まれたり、幼少期も男子より言葉の発達に遅れが無いことが多く、ある程度のコミニュケーションが成立してしまう為、発達障がいを抱えているにも関わらず周囲が気付かなかったり、発達の凸凹が目立たないために、対応が後手に回りがちと言われております。
問題が顕在化するのは思春期以降が多い様です。
仕草や表情が読み取れず、あいまいな話が理解できずに仲間外れにされ、不登校になるのもこの頃です。
そして、メンタル面の不調が体調不良につながり、病院を受診した時には不眠などの心身のバランスを崩していることが多い。
そして、年齢が上がるにつれて異性間のトラブルも多く、特にASDは言葉の表裏を読むのが苦手な為、性的な被害に遭わない様注意が必要です。。
さらに、親になって子どもに適切な対応が出来ず、育児放棄を疑われることもあります。
AD/HDは衝動性が強い為、感情が爆発しやすく、子どもを叱り過ぎて虐待を疑われる人もいます。
必要なのは特性を理解して周囲の協力を得て、特性を良い方向に活かすことが大切です。生活関連を調整したり行動パターンを見直したりして、それぞれの発達障がいの特性に合った生き方を選択するといいでしょう。
最後に・・・。
人は何のために生きているのか?「普通」に生きていさえすれば幸せなのか?
我々日本人には「一億総中流」意識という考え方が未だに残っているのではないのだろうか?バブルがはじけ30年が経過しようとしているのにも関わらず、未だに我々は「普通」を求め、居心地がよく安心できる「普通」でいたいと考える傾向があるのではないかと想う。
現在の日本は非正規雇用など不安定な生活を強いられている人やひきこもりに陥って社会から孤立している人が多い。
当事者たちは「人生で普通の人の100倍怒られてきた」「パターンを叩き込んで普通になろうともがいてきた」「努力しても努力しても、でもなれなかった」「自分はダメと思い、殻に閉じこもっていく」「社会に出たら迷惑をかける。
むしろ出ない方が社会貢献」彼らの切実な想いが伝わってくる言葉である。
色んな国や言語があるように、一人ひとりの「普通」も違っていいのだ!学校にも職場にも地域にも、「苦手ならちょっと代わりに」とさしのべる手が沢山あるといい。
発達障がいはまさにその人の「個性」として捉え、発達障がいの方々の痛みを和らげ寄り添うには、医療より社会に出来る事の方が多い。
特効薬がないこの障がいの鎖をほどき力になるのは、医師や専門家だけではなく、どこにでも普通にいる進化から真化した我々なのだから・・・。
そして、自分らしく貴方らしく笑顔で生きていくことが「普通」なのである。

追伸
発達障がいでお困りの方がもしお近くにいらっやいましたら、我々のグループ(神経伝達調整NTA)では、かなりの症例が挙がってきております。
やさしい手技によって網様体賦活系を活性化し脳幹と大脳辺縁系を統合させる様に促します。
ご興味のある方はNTAで検索してみて下さい。
全国にこの治療法を行えるNTAマスターの施術者が100名ほど居ります。
私もその一人です。

http://www.aichidenshi.jp/seminar/seminar_nta.html 

            
                 かわい接骨院・じょんのびはり・きゅう治療室主宰
                                             手技療法家  川合 晃生

【参考文献】
・「発達障害の子どもを伸ばすビジョントレーニング」  実務教育出版   小松佳弘著
・「発達障害に気づかない大人たち」                     祥伝社新書       星野仁彦著
・「発達障害グレーゾーン」                              扶桑社新書       姫野桂著
・「誤解だらけの発達障害」                              宝島社新書       岩波明著
・「きょうの健康201910月」                             NHK出版          岩波明著
・「ケーキの切れない非行少年たち」                     新潮社            宮口幸治著
・朝日新聞(令和元年9月11日付け)

カテゴリー:くるくる便利帳, くるくる保健室
くるくるチャンネル事務局

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