11月15日(日)、小山台遊園を主会場に要援護者支援避難訓練を実施しました。

ポスター
新型コロナ禍のため、今年度の自治会の春の防災訓練は中止としましました。しかし、この要援護者避難支援訓練は、地域の災害弱者を支えつつ地域全体で災害を生き延びるための知識や技術を習得・保持・継承するもので継続が望ましく実施の方法を検討してきました。そして9月27日、防災役員のみが参加する防災訓練を実施しました。これを基に、秋の要援護者支援避難訓練を防災関係者に絞って実施することにしました。会場の訓練参加者を100名程度に絞り、訓練別に参加時間をずらして会場内の参加者が40名を超えないようにして3密を避け、検温・マスク着用・消毒等、コロナ対策を万全にするという企画を立てての実施です。参加メンバーは防災会役員と班員・要援護者支援隊員・見守り支援隊員・自治会役員・イベント委員です。要援護対象会員には「安否確認黄色旗」の掲示をするという形での参加を要請しました。

発災(9時)前、8時には看板と会場レイアウト図が掲示されます

会場レイアウト図

防災会役員が黙々と準備作業を

受付では参加者に名札を渡し、検温と手の消毒をします

林自治会長(左)と石橋医師
石橋医師(石橋クリニック院長・東久留米市医師会前会長)は氷川台自治会員でもあり、自治会の「見守りネットワーク委員会」の顧問を引き受けてくれています
開始前から、終了まで参加してくれ、種々のアドバイスをいただきました

非接触型体温計の使用方法を解説する石橋医師

9時前、発災告知の打ち合わせ、前田防災会長(右から3人目)が説明
5班に分かれて出動

9時、発災告知・・ハンドスピーカーでサイレンを流し、発災を告知・訓練なので要支援会員に「安否確認黄色旗」の掲示を促します
この避難訓練10日前に届いた「緊急告知ラジオ」150台は、訓練前日までに防災会役員によって各会員宅に届けられ、3年計画のラジオ配布が完了し、全自治会員350世帯に行き渡りました。そして、今回の避難訓練でもFMひがしくるめの協力で「訓練開始」の摸擬緊急告知放送が流されました。自治会員はこの告知放送を聞くという形での参加です。今回は全会員への配布が完了したことから、初めて実際の緊急告知放送と同様にラジオの音量を最大に制御して放送し、防災ラジオの機能を体験して貰いました。

「緊急告知ラジオ」は会場に設置され、9時15分摸擬緊急放送を聞くことができました
自動で電源が入り約1分間最大音声での訓練開始アナウンス。そのあと通常レベルの音声で約1分間の訓練参加要請アナウンスを流しました

この間、自治会館内では、炊き出し訓練としてアルファ米の作成が進められます
出来上がった「おこわ」は参加者へのささやかな昼食として配られます

発災告知班の出動後に集合した安否確認隊は5班に分かれてそれぞれの持ち場について打ち合わせ
トランシーバーを持って出発します

要支援登録の会員は自宅前に「安否確認黄色旗」を掲示して、「我が家は無事」を意思表示

「黄色旗」掲示のない要支援者宅には訪問し、直接安否確認をします・これらの状況はトランシーバーで本部へ報告します

報告を受けた本部では、状況をボードの防災地図に記入、状況によって対応をします

この間、救援救護班は車いす・リヤカー・担架等の救援具を準備します

安否確認隊の報告を受けた本部の指示で救護班がリヤカーと担架を持って出動、けが人を救助します・石橋医師も付き添ってくれます

訓練実施の情報を得て参加した梶井市議(右)
安否確認が終了する前に、別動隊が集合し、防災機材の扱いを訓練します。機材を倉庫から取り出すことから始めて、組み立て・動作訓練をします。

AED・胸骨圧迫用ダミー人形の準備

マンホールトイレと小型テントの組み立て

マンホールトイレと車いすでも使える大型テントの組み立て

ボンベガス・ガソリン発電機の作動とライトの点灯

給水タンクの運搬と給水訓練

摸擬消火栓を使ってスタンドパイプの取り付け訓練
今回の訓練は、9月実施の防災会役員のみの「防災訓練」とほぼ同じ流れで行いました。ただ今回はその防災会役員が主導して、防災会班員・要援護者支援隊員・見守り支援隊員当の会員に、実践同様の体験をしてもらうことに主眼を置き、コロナ対策に注意を払い、時間差で出席してもらい、訓練の終了した会員は帰宅してもらうという方式で3密を避けました。

訓練終了後の撤収作業・梶井市議も上着を脱いで手伝ってくれました
先の見えないコロナ禍を逆手にとって、「見せる・解説する」を省いて、実践で先頭に立つであろう会員の「体験・訓練」に主眼を置いた訓練として、大いに役立ちました。今回の参加者は、外部からは市議1名・市防災防犯課職員2名・社会福祉協議会職員1名を含めて90名でした。
氷川台自治会