9月27日(日)、小山台遊園を会場に防災訓練を実施しました。新型コロナ禍のため、今年度自治会春の防災訓練は中止、秋の避難訓練も例年のようには実施できそうもない状況が続いています。防災会ではこのことに危機感を感じ、防災会が企画し実施しました。参加者は林自治会長・前田防災会長を筆頭に防災役員18名のみの実施としました。事前の広報はせず、24日のラジオ回覧板で簡単な予告をしただけでした。今回の訓練の目的は、災害時のリーダーとしての対応力向上、防災機器類操作の習熟と同時にそのメンテナンスも兼ねます。
訓練開始の40分前には防災会役員がそれぞれの担当の準備を始めます。
市・防災課から2名の職員が参加してくれました
奥に写る女性は大泉から駆け付けたルポライター、何度も当自治会の取材に見えています、この日唯一の見学者です
先ずは2台の発電機を起動してライトにつなげ、その持続時間を計測します
左:ガソリン発電機
右:家庭用カセットボンベ発電機
どちらもライトが消えるまで稼働し持続時間を計測記録します
リヤカーの組み立てが済むと導入したばかりの 貯水タンクを乗せます
自治会館前まで運搬し、会館前で水道から水を注入します
容量は200リットル、注入の時間を計測記録します
毎年実施の要援護者支援避難訓練では、安全確認黄色旗の確認・旗の出てない要援護者への戸別訪問で安否確認をする訓練を実施しています。今回は一般会員の参加はないので、戸別訪問はせず、5方面へ出動、トランシーバーの性能確認を兼ね本部と交信し、被害状況把握の訓練をしました。
報告を受けた本部にはスタンドボードの大地図上に、被害状況等を書き入れます
遊園地下にある防火水槽のマンホールを開け 給・排水エンジンポンプを稼働させます
特にこのポンプは馬力が強く、数か月ごとの試運転が必要です
救助工具の使用訓練は摸擬瓦礫を積み上げ、2台のジャッキ・バールを使い、瓦礫を持ち上げました
手回しパンダグラフジャッキで20センチほど持ち上げ、油圧ジャッキでさらに上昇させ、人命救助をします
AEDの訓練です、既に導入してあるAEDに加え新購入の胸骨圧迫用ダミー人形を使います
薬品の期限切れを防ぐため前年度から導入した業者による「置き薬」救急箱3箱を全員で点検
救急箱の中から三角巾を出して、2人1組でケガの対処を訓練します
今年度の要援護者支援避難訓練は、コロナ禍の終息が見込めず、例年のような多数会員の参加するような形では実施できそうもありません。繰り返し訓練することがいざという時の役に立つのですから。しかしながら、今回の訓練では、「会員に参加してもらう」「会員に見てもらう」ということがないため、細かい説明や、見やすさに配慮する必要がなく、各防災役員は訓練そのものに集中することができ、全員が真剣に取り組み、熱気にあふれる、あっという間の3時間でした。多数会員参加の訓練も重要ですが、防災役員や要援護者支援隊に特化した訓練も、並行して行う必要性を感じた1日となりました。
氷川台自治会