【地域コミュニティ】オレンジカフェ、コロナで止まった4か月!高齢者の笑顔と朗報が埋めた空白の4か月‼

    7月2日(木)13時30分~新型コロナウイルス感染拡大防止のため3月から自粛していたオレンジカフェ「氷川台のえんがわ」を4か月振りに再開した。
    オレンジカフェは、「住み慣れた地域に安心・安全に暮らし続けるためには…」、何があっても自宅で暮らし続けられる環境が無ければならない。そのためには、地域の受け皿、仕組みづくりが必要との認識に立ち、高齢者の居場所と認知症の人を地域で支えていく拠点を目的に平成28年8月3日にオープンし、高齢者の“たまり場”として賑わっていた。
     しかし、3月に新型コロナウイルス感染症拡散による自粛要請等で生活環境は一変した。毎月第1木曜日に氷川台会館で開催されるオレンジカフェを愉しみにしていた高齢者は、カフェの開催自粛により仲間と“ふれ合う場”を失い自宅での自粛生活を余儀なくされていた。
 5月25日、国の緊急事態宣言を解除。都の自粛要請を段階的に解除していくロードマップ公表。東久留米市が、緊急事態宣言下で制限していた施設利用や各種事業を段階的緩和の実施を受け、氷川台自治会においても、新しい生活様式を実践してオレンジカフェ「氷川台のえんがわ」再開に踏み切った。

氷川台会館に4か月振りに掲げられた幟【オレンジカフェ「氷川台のえんがわ」】

    3月~6月の4か月に及ぶ自粛期間で皆さんに心身の状態の変化がないか心配だったが、カフェ再開日には10名の方が集まって来られホッとした。会場に「3つの密」を避けるように10名を目安に配置されたテーブルは満席になり、皆さん4か月のブランクを感じさせない笑顔で再会し、懐かしいcoffeeとcakeを前にゆっくりと時間を愉しんでいた。地域コミュニティには、“顔を合わせて、話すことのできる場づくり”の大切なことを改めて認識した。

「3つの密」を遵守しながら4か月間の空白を埋める参加者の皆さん

 また、自治会活動が止まった4か月間の高齢者を繋ぎとめたのが「氷川台自治会ラジオ回覧板」放送であった。地域コミュニティ放送局「FMひがしくるめ」が平成30年6月に開局したのを契機に、緊急告知ラジオを高齢会員(65歳以上の高齢者世帯)250世帯に購入貸与して、災害時の緊急避難情報受信に備えたものである。
 コロナウイルス禍で止まった自治会活動を動かし続け、会員の心を繋いでいたのが、毎週木曜日11時~11時15分の「氷川台自治会ラジオ回覧板」放送と11時15分~12時までの「ゆったりくるめラ」放送であった。「ラジオ回覧板」では、自治会のイベント予定や回覧板に変わって情報等を発信し続けた。「ゆったりくるめラ」では、高齢者に届き難くなった行政情報を発信し続けた。
 地域コミュニティ放送は、コロナウイルス禍で孤立しがちな高齢者の気持ちを繋ぎ留め、活動が再開される期待を持たせるに十分であった。再開後のオレンジカフェに集まった皆さんが一様に口にした言葉が“ラジオを聴いていた”であった。

自治会65歳以上の250世帯会員に貸与されている緊急告知ラジオ(スタジオで自治会信号を発信すると自動的にスイッチが入り放送がながれる)

 「氷川台のえんがわ」の特徴は、自治会単独で運営するのでなく、ライフパートナこぶし(知的障がい者施設)との協働によって運営されていることである。カフェの接客は、知的障害を持っている方が担い、カフェに参加する高齢者への接客を通して自立と社会参加の訓練を兼ねている。
    コロナウイルス禍の自粛明けカフェ(7月2日)に行ったら、一枚のカードがテーブルに置かれていた。カードには、長らく(4年)「ふれ合いサロン」や「オレンジカフェ」で笑顔を絶やさないで接客に当たっていてくれた方の挨拶カードであった。カードには、「ライフパートナーこぶし」での社会参加訓練を終えて、就労継続支援事業(B型)所へ移行されたとの挨拶であった。オレンジカフェではいつも笑顔で接客された方の顔が見えなくなるのは、少し寂しいが、ステップアップされたのは喜ばしいことである。このように、地域活動の場が、高齢者の方達同士の交流の場だけでなく、障がいを持っている方とも交流ができ、その方達の社会参加訓練の場となっているところに「氷川台のえんがわ」の特徴がある。

Caféふわっとん」へステップアップされた方のお礼状

 氷川台自治会では、平成22年から
“誰もが住み慣れた場所で、安心して楽しく暮らし続けるための地域づくり”
に向けて様々な活動を展開し、地域コミュニティの醸成を図っている。
 平成24年から取り組んだ「空き家・空き地の有効利用」による効果で住環境は格段に改善し住み易いまちとしての評価を得ているが、今後も増え続ける「高齢者と空き家」対策は喫緊の課題となっている。その課題解決に向け、自治会単独で取り組むより地域の外部資源である「社会福祉法人龍鳳ライフパートナーこぶし」との協働がより大きな成果を得られるものと開始した取り組みの一つが、オレンジカフェ「氷川台のえんがわ」である。
 地域で暮らす高齢者・障がい者・子ども・学生が共存し「支え合い・助け合い」のあるまちづく
りへ向け、空き家や空き地の有効利用・ふれあいの場づくり・高齢者の健康増進活動などを総合的に進め、行政に頼らない“地域づくり”を推進している。

                                                                                                     氷川台自治会