【空き家対策】空き家対策につながる見守り作業支援活動!  2018年6月4日

 6月2日(土)・3日(日)の2日間で見守り活動作業支援(植木の選定・庭芝刈り)を行いました。1軒はバラ庭園のバラの選定と生垣の刈り込み、1軒は庭に伸びた芝生の刈り揃えでした。この日は、見守り作業隊員9名が集まり、無理のない作業を申し合わせ2か所に分かれて作業に掛かりました。
高齢の一人暮らしの会員さんは広い庭を自分では手入れ出来ず持て余しています。広い庭のバラの花も見頃を終え、生垣や植木も伸びています。

バラ庭園の花も終わり、伸びた枝の刈り込みと生垣と植木の剪定を行いました。

 氷川台自治会住区は、東久留米駅から徒歩圏にありながら、公共交通機関が無く、坂の上に位置するため高齢者には住みにくい地域になっていました。住宅内に医者や商店もないため高齢者はタクシーの利用を余儀なくされています。一戸建て住宅で広い庭を持て余すようになっている。高齢化率は33%を超えているなど空き家が発生しやすい条件が揃っています。
 平成23年に“安心・安全で暮らしやすいまち「氷川台」、元気で明るい自治会をみんなでつくろう‼のスローガンを掲げて自治会改革に着手し、「高齢者が住み慣れた氷川台に、いつまでも住み続けられる町づくり」を推進しました。その活動の一部が「空き家・空き地対策」であり「高齢者の見守り活動」です。
 一戸建て住宅群で構成される氷川台自治会は、空き家の増加が大きく問題提起される以前の平成23年から地域の解決課題として「空き家・空き地の有効利用」に取り組んできました。空き家を地域住民の「負動産」として捉えるのではなく、資産として捉え、地域で有効活用すべく独自に持ち主と交渉してきました。空き家の庭や空き地を自治会農園に変え、栽培した野菜は地域で販売し地産地消の経済をつくり交流の場と変え地域コミュニティをつくって来ました。
 また、平成24年10月から開始した高齢者「見守り」では、見守り作業支援隊を結成して、高齢者世帯の家具移動、電球交換、植木の剪定、庭の草取りなどを行い、高齢者が氷川台に住み続けられるように支援をしています。このように「見守り」活動は、高齢者の孤立化や孤独死を防ぐだけでなく「空き家」の抑制にもつながっています。
今後も高齢者世帯の増加と核家族化によって増え続ける「空き家予備軍」や「空き家」に対して、行政の空き家対策を待つまでもなく、地域としてできることは沢山あります。
例えば
・家庭事情、財産相続問題で空き家の発生を抑えるには限界があり、空き家が発生しても空き家として放置されることがないよう持ち主と「つながりのある地域づくり」が必要である。

・中古物件として転売され、速やかに新住人が入居したり、解体・新築された不動産物件として活発に「動きがある地域づくり」が不可欠である  ・空き家が解体され

・空き地として転売された場合は、区画分割されて不動産市場に出回るため若い子育て世代が住みたいと思うような「魅力ある地域づくり」が重要である。

・氷川台を離れて住む子ども達が氷川台に帰って親と同居し易い「安心・安全な地域づくり」が必要である。

・2025年問題や少子高齢化による社会のひずみに対応できる住人の「支え合いが強い地域づ・くり」が重要である。

 この様に、「自分の暮らす地域の住環境を守り、安心・安全に最後まで暮らし続けるためにやらなければならないこと」は、誰かが手を差し伸べてくれるのを待つまでもなく、当事者意識を持って出来る範囲のことは自分でやることです
氷川台自治会では、地域の「支え合い・助け合い」を大切に、自分達のできる範囲で「地域づくり」に協力しています。

                      氷川台自治会 殿田 俊三