【高齢者対策】高齢者の夢と希望を乗せた「お助け号」出発式♪ 2017年12月12日

    12月12日(火)9:30分、朝の冷え込みは厳しかったが、暖かい陽射しが差し込む小山台遊園に大勢の会員が集まって、画期的事業と云っても過言で無い、氷川台高齢者移動お助け隊「お助け号」の出発式を行いました。

    東久留米市内には氷川台地域を含め、いわゆる交通不便地域が少なからずあります。氷川台自治会では、今回75歳以上の高齢者を対象としたコミュニティバスに代わる「氷川台高齢者お助け隊」事業を開始しました氷川台地域は、道路が狭く、坂があり、住宅地と公共公益施設、医療施設、商店街、東久留米駅を結ぶ交通機関が無い交通不便地域で、高齢者は医者や買い物はタクシーを利用するしか移動手段がありませんでした。高齢者は日常生活の全ての面に於いて不便を強いられコミュニティバスの運行を強く望んでいました。

 多摩26市の中でもコミュニティバスが運行されていないのは東久留米市を含めて2市だけと聞いています。高齢化率27%を超える東久留米市において、高齢者が暮らしやすい町づくりに欠かせない交通不便地域の解消施策に期待していましたが、明確な工程を示さない行政に頼ることが出来ないとの判断に達しました。自治会は高齢者の利便性確保が喫緊の課題と位置付け、今年早々から、障がい者施設「社会福祉法人 龍鳳 ライフパートナーこぶし」と協議を重ね、法人の福祉車両を使用して、法人が事業主となり、自治会会員が運転ボランティア登録することにより成り立つ「氷川台高齢者お助け隊」事業を立ち上げて、コミュニティバスを「お助け号」と命名しました。

 12日(火)の出発式には、30名前後の会員や東久留米市介護福祉課、生活文化課、東部包括支援センター、社会福祉協議会などからも「お助け号」出発のお祝に駆けつけて頂きました。

   「お助け号」を背後にテープカットを行う、ライフパートナーこぶし苅部施設長と殿田会長(協働のまちづくり)

 「お助け号」第1便に乗車する高齢者4人に花束が贈られました (笑顔)

 出発前にセレモニーに出席した皆さんで記念撮影 (団結の力)

 「お助け号」出発式は、会員の真心こもった手づくりのセレモニーが開催されました。看板、テープカットのテープ、リボン、ハサミなど (互助)

 「お助け号」第1便は大勢の会員の見送りを受けて出発しました  (感謝)

 イトーヨーカドー前では横断幕を持った市役所介護福祉課職員の皆さんの盛大な出迎えを受けました (感激)

 東久留米市で初めての取り組みは、介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、東久留米市 が中心となって提供する地域包括ケアシステムの構築の一翼を担うだけに、担当課の期待も大きいようです。東久留米市では平成28年度に短期的な施策として、子育て世帯、高齢者を対象としたデマンド型交通方式の導入を基本とすることを決定していますが、平成29年度も3/4半期を終えますが、具体的な施策実施へ向けての工程表は見えていません。高齢者の体力低下は早く、一日も早い運行実施が待たれるところです。

イオンに到着した「お助け号」から降りた皆さんは初めてのイオンを眼前にして笑顔が弾けます (歓喜)

生鮮売り場で今夜の献立を考えながら品定めをする皆さん (暮らす夢)

 普段は、ネットスーパーや宅配弁当に頼る高齢者も、この日のお昼は寿司を楽しみ、生鮮食品売り場では夕食の献立を考えながら品定めをしていました。氷川台に帰った皆さんは「お助け号」に感謝の言葉と今後の生活に楽しみが増えたと語り、両手に荷物を抱えて笑顔で記念すべき一日を終えました。

                                                                             氷川台自治会 殿田 俊三