春の愛のひと声運動パトロール実施 三世代が力を合わせた地域のパトロール‼2017年3月29日

   2017年3月26日に千葉県我孫子市で小3女児殺害事件が発生しました。マスコミの現地取材から見えてきたのは、周辺地域の高齢化が生んだ多くの死角だ。との報道もありました。「地域には老夫婦世帯が多く、子どもの見守り活動も個人の有志に頼っている状態で組織化されていない」との住民の声や住宅街に散見される空き家は監禁に使われることもあり、それがあること自体危険だ。と警鐘されていました。

  そのような最中、29日に東中青少年健全育成協議会の「愛のひと声運動パトロール」が氷川台自治会防犯ウオーキングと合同で実施されました。今回は田無警察署からも参加されて、青少協から2名、自治会から防犯ウオーキング隊とわんわんパトロール隊員併せて大人7名・子ども3名・愛犬1匹、総勢14人と1匹の大部隊で氷川台自治会内をパトロールしました。

  田無警察署、青少協、氷川台自治会からは防犯ウオーキング隊、わんわんパトロール隊を代表して「太めのリンちゃん」が参加

   自治会内をくまなくパトロールして歩きます。田無警察署の方とも、自治会内にある空き家の状況や氷川台緑地の手入れ・防犯ウォーキング(2回/週)・わんわんパトロール(朝夕/毎日)の実施で不審者情報が皆無に近くなったことなどを話してパトロールしました。

  地域の安心・安全について話合いながらパトロール中の殿田会長と田無警察署のおまわりさん。

  千葉県我孫子市の少女殺害事件でも警鐘された「事件の背景に地域高齢化の死角」の報道の裏側を考えると、超高齢化社会の到来を前にして、どこの地域でも生まれる“死角”であり、気づかないだけで既に存在する“死角”だと思います。

  氷川台自治会では、平成24年5月から防犯ウオーキングは毎週水曜日・土曜日16時~、わんわんパトロールは毎日朝夕、愛犬家が任意で実施して早くも5年になろうとしています。今年度の最後が29日の愛のひと声運動合同パトロールになりました。防犯ウオーキングだけでも95回実施・延べ671人が参加しました。大人や子ども、愛犬も一緒になったパトロールは様々な効果を生んでいます。自治会の子どもから高齢者まで顔なじみになり、ごく自然な会話が飛び交っています。また、自治会内に“放置空き家”を無くし、「空き家・空き地の有効利用」は地域コミュニティをもたらしています。地域の安心・安全を個人の有志に頼るのでなく、会員の「支え合い・助け合い」によって築いています。このような地域の中に不審人物はなかなか寄り付けないのではないかと思います。

  学校・家庭・地域がスクラムを組んで実施するパトロールは、少なくとも地域の中での子どもの安心・安全確保であり、地域内に不審者を出没させない効果もあります。地域は学校と違った部分で毎日の生活の場であり、友達や大人達との触れ合いを通して社会のルールを学ぶ場でもあります。子ども達が親しみを感じるような地域をつくることが大人の責任です。子供たちを守り育てるには魅力ある地域社会でなければなりません。その為には、まず日常の挨拶が大切です。大人も子供も挨拶は人の心を和ませ、地域の繋がりを密にし、魅力ある地域づくりの基盤になります。地域に暮らす大人達が、自ら魅力ある地域づくりをしていけば必ず子ども達は学んでいき、善悪の判断ができる立派な大人に育つものと思います。

                                       氷川台自治会