「絆」と「支え合い」   2014年10月

 3・11の東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町寄木地区のワカメ漁師さん家族11世帯16人が4日、氷川台にやって来ました。

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 氷川台自治会と漁師さん達との繋がりは、震災直後に義援金を市を通して拠出しましたが、大震災に遭遇された被災者を直接支援する方法は無いかと模索していましたら、自治会会員の聖グレゴリオの家(宗教音楽研究所)の皆さんが、寄木地区の漁師さん家族22世帯の支援活動を始められたことを知り、自治会も仲間に入れて頂きました。

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2年前に、始めて聖グレゴリオの家の皆さんと寄木の浜へ「ワカメ種付けのお手伝い」に伺ったときは自治会の参加者は男性4名でしたが、現地には外国の支援者の方が沢山泊り込んで手伝いをしていました。以降、秋と春の「お手伝いツアー」には会員の参加者も増えて20名弱が参加して継続。ワカメが収穫できるようになってからは「ワカメの協同購入」などの支援をしています。今ではワカメの協同購入は100世帯強の会員が協力し大きな支援の輪となっています。勿論、漁師さんから直送されてくるワカメは味も品質も良く値段は格安で、自治会以外からの注文も多数くるようになりました。滝山団地の皆さんも春と秋の注文を楽しみにして頂いています。

 今回の漁師さん家族が氷川台の地を訪れるきっかけは、3月に「お手伝いツアー」で行ったとき、漁師の奥さん達との会話でした。“震災後1~2か月は何があっても、誰が亡くなったと聞いても涙も出なかった。思いだしたく無いけど忘れられない。毎日が必死で休まる時がない。の言葉に、一度寄木を離れて東京に来なさいよ・・・が、きっかけで実現しました。

 2011年を表す漢字は「絆」でした。復興へ向けて漁師さん達家族の絆、漁師さん同志の絆、被災者と支援者との絆によって漁師さん達も見違える様に明るく元気になって来ました。今回の氷川台訪問で「絆」から「支え合い」へと変わってきました。慰め合い、助け合い、相談し合い、助言し合う仲間が増えたような気がします。寄木の漁師さん達とは勿論、寄木の漁師が運んでくれた賢い縁で県外にも、都内にも、東久留米市内にも支え合う仲間が沢山出来ました。まさしく地域の枠を超えた「支え合い」のネットワークが出来ました。

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 大震災に遭い家も船も中には家族も失った漁師さん達が云っています。「俺たちは、支え合いが無かったらここまで立ち直れなかった」と、身に染みて感じます。

地域の支え合いの大切さを。

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