東部地域包括支援センターの主催で本講座に多くの聴講者が参加致しました。
今後の人生に役に立つお話しでした。感謝致します。
来訪者の皆様へ
平成25年度認知症サポーターフォロー講座参加報告
日時:平成25年9月14日(土) 午後2時30分~4時迄
会場:東部地域センター講習室
主催:地域包括支援センター長 米沢千加氏
参加者:約50名
本講座は3回のプログラムにによって実施されます。
第1回は、東北福祉大学院感性福祉研究所研究員 関根一夫氏の講演が行われました。
演題「認知症の方の気持ちに寄り添う」
~いてくれてありがとう~
聴講していて大変感動を受けましたので、多くの方に情報を共有して頂き、認知症の方に優しく対応して頂きたいと思います。
又、当日の概要を記載致します。
この情報を日々の生活の人間関係に活かして頂きたいと思います。
概要
認知症についての情報はずいぶん増えてきました。
しかし、介護者への理解はまだまだ不足しています。
また、介護者も周辺の人達も、認知高齢者への「視点」が定まっていないので、心のゆとりが持てていないように感じます。
1.人格論という視点から
①考える力を持つ
②選ぶ力を持つ
③責任を担える力を持つ
これらが基本的な人格者の資質。
これに加えて「他者の利益を考える」「他者と一緒に」という言葉も付加されないと人格者としては物足りない。
2.人についての評価ということ
では、人格論の枠から漏れてしまいそうな人をどのように評価すれば良いのだろう?
①機能論的人間観―成果主義
②存在論的人間観―きずな関係
「出来る」ということだけが「愛され、評価される」土台になってはいないでしょうか?
その人がそこにいるということの重要さに目を留める必要がある。
「いてくれてありがとう」の視点。機能論的に見ることがいけないわけではない。しかしその見方だけで決めつけてしまうことになると深刻な問題が起こる。
3.「いてくれてありがとう」といえる心
※存在そのものに対する「いとおしさ」を育んできたかどうか?
①認知症の方々は、身体能力は衰えますが、「プライド」は生きている。本人の名前はしっかり自覚している。
②「待たされること」「命令されること」「存在を無視されること」がとても苦手。「段取り」も苦手。
③態度、笑顔によるコミュニケーション:「受け入れられていること」「愛されていること」「穏やかに寄り添われていること」は好ましいこととして認識できる。
家族はすでに、これらについてはわかっていても、いつ終わるかわからない不安や手の足りなさや、苛立ち、焦りなどから、丁寧に寄り添うことが難しい。
家族に対する「いてくれてありがとう」という支援は、患者へのそれと同じくらい、必要。
お互いに「いてくれてありがとう」からはじめなければならないと思う。
①言葉で伝える努力
②笑顔で伝える努力
③継続的な行動で伝える努力
が必要ではないでしょうか。
<<ほほえみ>>
ほほえみはお金がかかりませんが、実に大きな祝福をもたらすものです。
ほほえみは、分かち合えた人を豊かにします。
ほほえみは一瞬のうちに現れ一瞬のうちに消えますが、その記憶は永遠に心に留まります。
お金や力があったとしてもほほえみなしに生きていくことは貧しいものであり、たとえ貧しくてもほほえみが添えられたら、それによって豊かになります。
ほほえみは家庭の中に幸せをもたらし、仕事においては善意を増し、友情の土台になります。
ほほえみは、疲れた人には意欲を与え、失望している人には励ましをもたらし、悲しんでいる人には太陽となり、困難に対する自然の解毒剤になります。
しかも、買うことのできないもの、頼んでも手に入れることができず、借りることもできません。それは、誰かに提供しなければ価値の無いものです。
もし、誰かがほほえみをあなたに見せることができないほど疲れ果てているようだったら、あなたの方からほほえみを提供してあげてください。誰かに分かるほほえみを持ち合わせていない人こそ、それを最も必要としている人なのですから。
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当日思ったメモ
①忘れ方 妻を忘れてします。
②待てない 電車を乗って行ってします。
③責任転換 自分は誰か分かっている。
ブロックで忘れる。全体忘れる。メモを取る段取りが苦手になる。
人格者:何才からも新しいことが出来る。
存在感:いる事自体そのことが中心になり、重要になる。
準備すれば良い:
・テストの結果「0点」でも軽蔑しない。でもね、おまえのことは大好きである。
テストで子どもが0点をとっても子供を叱らないほうが良い。
テストの結果はガッカリだけど、次回に頑張ってね、お母さんはあなたがテストの結果を見せてれて、ありがとう。
あなたがいてくれてお母さんは嬉しいよ。
あなたが元気でいてくれることがありがたいと思っているよ。
あなたと一緒にいるとドラマがあって、お母さんの人生は楽しいよ。
また頑張ってね!わからなかったことを復習してね!
・「居場所がある」いてくれてありがとう。
・「笑顔で挨拶する」
コミュニケーションは安心感が生まれる
(1)当日の会場の様子とプロジェクターにてわかりやすく説明頂いた内容を写真で報告致します。
(※各写真はクリックすると拡大されます。拡大後戻る場合はブラウザ左上の「⇐」をクリックして下さい。
(2)人が癒される東久留米市内の環境を紹介致します。
![]() バケツ稲作り |
![]() お花 |
![]() お花 |
![]() バッタ |
![]() あさがお |
![]() チョウチョ |
![]() トンボ |
門前自治会でも、認知症サポーターに関する講演会を行ったことがあります。
是非参考にして下さい。
厚生省「認知症サポート養成」及び「サトイモエキスの脳活性化について」講演会報告.pdf
(↑リンク先は新しいウインドウで開きます)
最後に、この講演会を聴講し、「~いてくれてありがとう」という言葉は、人間関係を大切にして、相互の信頼関係を深く結びつける、大切な言葉であると思いました。
特に認知症の方に接する場合、介護者がパニックに陥る場合がたびたび発生すると思います。
つい強い口調で対応したとき、最後に必ず、「あなたがいてくれてありがとう~」と言葉に出して対応することが、相互に良い関係が継続できると感じました。
講演会最後に、お隣同士で互いに目と目を向き合い、大きな声であなたがいてくれてありがとう~」と相互に握手し、和やかな雰囲気で多くの方と良い関係が築くことが出来ました。
参加して大変勉強になりました。
自分の幼少時代からの人間関係をユーモアを交えて話して下さり、大変わかりやすく、多くの方が感動していました。
皆様も講演会などにお呼びして、聴講してみてはいかがでしょうか。
ご興味がある方は、東部地域包括支援センターにご連絡下さい。
(電話:042-473-9996)
文責:
門前自治会会長 野島貞夫
TEL:090-3224-0278
FAX:042-476-2555
mail:nojima.sadao@jcom.home.ne.jp
※写真掲載了承済