来訪者の皆様へ
未来ある子供達(地元の中学生)の職場体験学習の一環として野島農園にて、農業を体験して頂きました。
野島農園でははじめての3日間通しての体験となります。
体験内容は、自然農法について、圃場の土づくり、種まき、育成管理、収穫等の農業の一貫及び収穫野菜を薪で火を起こし、オカマとセイロを使って蒸し料理です。
ここで、この周辺の歴史について語ると、今から約430年前に、私の先祖が、この地に住み着いた、自然環境に恵まれた土地です。
又、黒目川が隣接し、裏庭の片隅より、湧水が流れ出し、水質に恵まれて、水稲が作られて、美味しいお米が生産されていました。
私の曾祖父は、この地で、お蚕を手掛けて、都心へ運ぶために、輸送手段を確保するために、今から98年前(1915) 武蔵野鉄道(現在:西武鉄道)を、仲間(神藤家等)と一緒に、近くに誘致したと言われています。
その恩恵を預かり、都心に出るのに便利な地域になっています。
又、時代の流れで、今から約48年前(1964)、隣地の水田の開発の構想が持ち上がりました。
そこで、母が自ら先頭に立って、骨身を削って、町おこしの一環として、将来の地域の教育環境を向上させる想いで、大蔵団地 (公務員住宅)を誘致しました。
そのおかげで、今、この地域の教育に対する親の思いが深いため子供達が、共に学び、共に遊び自然体で教え合う、良い環境が出来ていると思います。
その結果、良い自然環境に恵まれた、この地で学んだ子供達が、多方面で活躍している声を聞くと、大変嬉しいです。
職場体験学習の報告を致します。
★一日目 (7月9日(火))
午前の前半、当農園の自然農法について、説明しました。
自然農法は、農薬や化学肥料を一切使わず、自然が作物を育てる力を引き出しながら、野菜を作る農法です。
自然に育つ基本的な要素を「火・水・土」と表現します。
火は光や温度、水は水分、土は土壌です。
いずれも作物にとって必要不可欠な要素です。
土はそこで栽培される野菜に適合し、土の中では、植物を育てるのに必要な栄養素のすべてを生産できる生態系が整えられていくのです。
土を掘るだけでミミズや幼虫、土壌生物がうごめいている姿が観察できるはずです。
これらの糞や死骸を微生物が分解することによって養分が供給され、それを作物の栄養源とするのが自然農法の基本的な考え方です。
詳細は、
自然農法の家庭菜園セミナー体験報告(第1:土のもつ力を引き出す) を参照して下さい。
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後半は圃場にて、ジャガイモを二畝収穫して頂きました。
今年は、4月寒く、5月乾燥したので、収穫したジャガイモの大きさは、小型でした。
その後、跡地にトウモロコシとニンジンの種を蒔くために、土を深く耕し、畑作った後、種を蒔きました。
トウモロコシの種は1cm下へ指で押し込む。土を被せは、手のひらで軽く圧しギュッギュッと種と土が密着するようにする。その後ジョウロで水をかける。収穫は3ヶ月後です。
ニンジンの種は、軽く土を被せるよう(浅くホウキではく感じ)にするのが良いです。
また、蒔くときは人差し指と親指で種を捻りながら5cm間隔で行う。
昼食休憩後、午後は、野菜(夏野菜)の観察・写生を行いました。
★二日目 (7月10日(水))
午前中、ラッカセイ・スイカ・リンゴの観察、スイカの収穫、サトイモ畑の草取りをしました。
スイカは朝開花した雄花を、花粉がつけやすいように花弁を落とし、雌花の柱頭につける。午前10時頃までに済ませると良いと受粉の説明を行いました。
また、成長過程でも最終的に1株2個程度になるように間引くと良いでしょう。
尚、スイカは交配後約40日(近くのツルが枯れるの)が収穫期です。
おやつに収穫したスイカを深井戸の水で冷やして食しました。
午後は、サトイモ畑の土寄せを行いました。
★三日目 (7月11日(木))
午前中に、野菜の収穫を致しました。
その後、収穫した野菜を災害時炊き出し訓練を兼ねて、薪を燃料にして、竈・セイロ等を使用して料理を行いました。
トウモロコシ・ジャガイモは蒸し、ナス・ピーマン・シシトウは炒め、キュウリはそのままで食しました。
午後は、サトイモの根元に枯れ草を敷く作業を行いました。
★その他(収穫野菜・修了証・観察写生・報告書等)
![]() 収穫した野菜 |
![]() 収穫した野菜 |
![]() 修了証授与 |
![]() 写生した野菜(ナス) |
![]() 写生した野菜(トウモロコシ) |
![]() 写生した野菜(ミニトマト) |
![]() 写生した野菜(ナス) |
![]() 写生した野菜(ナス) |
![]() 写生した野菜(ナス) |
![]() 職場体験しおり |
![]() 生徒実習感想 |
![]() 生徒実習感想 |
![]() 生徒実習感想 |
![]() 生徒実習感想 |
![]() 3日間の実習内容 |
◎感想として
生徒たちは連続三日間、毎日元気に過ごしていたことで、その活動力に元気をもらいました。
元気に、明るく、楽しく、答えのない環境で自らの体を使い体験したことは生徒たちに良い経験となったと思います。
また、参加した生徒の感想として、
・「普通のスイカとは違って、とれたてで地下水で冷えてとてもおいしかった」、
・「草むしりは大変だったが楽しかった」、
・「どんな仕事も決して楽ではない」 等がありました。
野島農園ではこの農業体験を通して、野菜大好きな好き嫌いの無い健康な体になって頂きたいと思いました。
また、社会にでると答えがないことが多くなるので、経験と自分の頭で考えて、自ら答えを導き出して充実した社会生活を送って欲しいと願っております。
今後とも野島農園では地域の特徴を生かした農業体験を通して、全人教育の場として提供し、その一環として協力して行きたいと思います。
生徒たちが農業体験で植えた野菜が10月頃に収穫となるで、是非食べて欲しいと思います。
また、同時期に市民のための家族農業体験サツマイモ掘りを10月27日(日)予定していますので、是非多くの友達を誘ってご参加下さい。
最後に、今回の農業体験の指導員として、MOA健康生活(自然農法)ネットワーク 横山惣一氏、野瀬泰雄氏に協力を感謝致します。
門前自治会として、学校・家庭・地域で未来ある子供達の育成に役員一同協力して行きたいと思っています。
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文責: 門前自治会会長 野島貞夫
TEL:090-3224-0278
FAX:042-476-2555
mail:nojima.sadao@jcom.home.ne.jp
※写真掲載了承済