
毎年好評をいただいている「地域学講座」を今年度も開講いたしました!
毎年東久留米の隠れた名所の一つ、「向山緑地」と「立野川」の紹介から始まり、歴史・風土・まちづくり等、さまざまな分野から東久留米を知ろうという欲ばりな4回講座です。
第1回(9月7日) 向山緑地観察と南沢氷川神社にて南沢獅子舞のお話


地域学講座の始まりは向山緑地観察です。自由学園の先生と学生さんが案内してくださいます。自由学園では毎週向山緑地の調査をされていて、植生にも精通されています。ひとつひとつの植物を愛情いっぱいに説明くださいました。


南沢氷川神社に移動して、南沢獅子舞について栗原健人宮司よりお話を伺いました。平成25年は4年に1度の獅子舞が奉納される年です。一か月後には実際に演じられる氷川神社にてお話を伺うというなんとも贅沢な講義でした。氷川神社と多聞寺で歌の内容が異なること、代々伝承していくことの難しさ等々、栗原宮司のお話に興味は尽きませんでした。
第2回(10月14日) 向山遺跡より縄文から平安へタイムトリップ

第2回は郷土資料室学芸員の井口直司先生に向山遺跡についてお話いただきました。 井口先生は向山遺跡の発掘調査に関わられており、調査時の貴重な画像を映しながら、歴史のロマンに誘ってくださいました。向山は市内でも珍しい平安時代の遺跡が出土された歴史的にも重要な場所であることを教えていただきました。
第3回(11月16日) 東久留米の農家の今昔


第3回の前半はJA東京みらい東久留米地区女性部をお招きして、農家の嫁の視点から年中行事や畑仕事についてお話いただきました。毎回、女性部の皆さんで地場産野菜をふんだんに使った煮ぃだんご(すいとん)を作って、受講者にもてなしてくださいます。東久留米の郷土料理をいただきながら、現役の農家のお嫁さんにお話を伺うのは至福のひと時でした。

後半は若手農業者、篠宮昭浩さんから新しい取り組みについて伺いました。若手生産者で「ひまわりの日」という被災地支援の取り組みをされていることや消防団や青年会議所などの団体にも所属して、地域を盛り上げていること等、受講者から「がんばれ」と温かな声があがりました。
第4回(12月7日) 市民に親しまれる六仙公園へ
第4回は9月に結成された「みんなでつくる六仙公園準備会」が現在の六仙公園についてや東京都の基本構想を解説くださり、市民がアイデアを出し合い、愛され、親しまれる公園にしていきましょうと提案されました。六仙公園準備会のメンバーには今は廃校となり、その跡地が六仙公園となっている第八小学校出身の女性もいらっしゃり、「ここに八小が存在したことを知ってもらうための碑を建立してほしいという提案を都は受け入れて建ててくれた。最初からあきらめずに提案していくことが大切だと思います」との前向きな発言に受講者もうなずいていらっしゃいました。
今年もたくさんの方々が受講くださいました。 地域学講座は講師の皆様はもちろんのこと、共催してくださっている学校法人自由学園、向山緑地・立野川勉強会と協同で運営している手作りの講座です。 本講座が東久留米のすばらしさの再発見の場であるだけでなく、人と人がつながる場にもなっています。 この度、一昨年の地域学講座が発展して結成された「向山緑地・立野川勉強会」と「向山緑地・立野川流域」が25年度の「関東・水と緑のネットワーク拠点百選」(一般社会法人関東地域づくり協会および公益財団法人日本生態系協会主催)に選ばれました。今後も地域学講座を継続して、市民の皆様に東久留米のすばらしさを知っていただきたいと考えております。
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「向山緑地・立野川から始める地域学」シンポジウムが開催されます!
日にち:3月30日(日)
時間:13:30〜17:20(予定)
場所:学校法人自由学園 記念講堂
資料代:200円
主催:学校法人自由学園 「向山緑地・立野川から始める地域学」シンポジウム準備委員
詳細はチラシをご覧ください。
