この木なんの木?

皆さん、どれほどの木の名前を知っていますか?
「この木なんの木?」と問いかけ、木の名前や木の物語を知りながら小金井公園内の樹木を巡りました。コロナ禍で外出を控え、体を動かす機会が少なくなった今日この頃、青空の下、小金井公園を巡る秋の一日を楽しみました。
・日時 令和2年11月19日(木曜日)  ・主催 くるねっと

🔶散策のコース紹介
小金井公園樹木の会が作成した「小金井公園 グリーンアドベンチャー この木なんの木?」の樹木を巡るコースに従って小金井公園内を散策します。樹木の会が選んだコース沿いの木、32本には①~㉜までの番号が付けられています。順に番号を探し、その木を観察してヒントを参考に木の名前を答えながら約2Kmの行程を歩きます。

🔶集合場所からスタート地点へ
小金井公園西口に集合した参加者は、10時15分、広い小金井公園のほぼ中央にあるスタート地点へ向かいました。
晴天に恵まれ、寒くもなく、樹木を巡りながら「紅葉も十分に楽しめそう。」と期待も高まりました。

 

🔶スタート
スタート地点に集合してのミーティング。担当からコース図が手渡され、樹木の巡り方などの説明を受けました。コース図には、①から㉜の木の場所とその名前を知るためのヒントが記載されています。①から順に木を観察して、ヒントを頼りにその木の名前を当てて行きます。「この木なんの木?」のスタートです。

①の木は直ぐ後ろ(写真〇印)
さあ、「この木なんの木?」
<ヒント>・ニレ科/武蔵野を代表する木
     ・ほうきを逆さにした様な樹形
<こたえ>・ケヤキ

コース上の木々は、赤、黄、と鮮やかに紅葉し、針葉樹の中の紅葉、そのコントラストが印象的で、思わず立ち止まり見上げていました。⑥番まで順調に進み、次は⑦番の木です。
この木、広葉樹の常緑樹ですね、木の下にはドングリが沢山落ちていました。さて、「この木なんの木?」

<ヒント>・ブナ科
     ・5月~6月、強い臭いがする黄色い花
     ・ドングリは翌年の秋に熟して食べられる
     ・一般にシイノキと呼ばれている
<こたえ>・スダジイ

あまり聞かない名前に、下に落ちている実をを拾ったり、気を見上げたり、木に触れて感触を確かめたり、それぞれの方法で確認していました。

⑫番の木の下に到着しました。一段と黄色の紅葉が鮮やかでした。見上げれば、黄色く紅葉した葉、下には黄色の落ち葉は敷きつめられ、しばし黄色の世界を楽しめました。そして、黄色の中で記念写真をパチリ。
さて、皆の横にある⑫番の木、「この木なんの木?」

<ヒント>・ミソハギ科/サルスベリの仲間
     ・白味を帯びた樹皮が目立つ
     ・夏に小さく白い花をたくさん咲かせる
<こたえ>・シマサルスベリ

⑬番「シラカシ」の木を通過して⑭番の木へ向かいますが、「⑭番は何処だ。」と皆で探し回りました。資料には概略の位置が示されているのですが、見つけにくい木もあり、こうした場面も。
大きな木の中に見つけた⑭番の木の名前は「フウ」、あまり聞かない名前、この木のヒントは、葉のふちが大きく3つに分かれ、秋に美しく紅葉する、とありました。

⑮番の木に到着、枝を大きく広げた巨樹に近い大きな木です。木を見上げ、ヒントを確認して、葉を観察して、さて、「この木なんの木?」
 
<ヒント>
・葉をオオムラサキ(国蝶)の幼虫が食べる
・昔、一里塚に植えられた
・果実は秋、赤く実り食べられるそう
<こたえ>・エノキ

 

 

前半を終わり、どれほどの木の名前を答えられたでしょうか。
・名前は聞いたことあるが、どんな木か分からない。
・全く初めて聞く木の名前が多いなぁ~。
・木は普段見ているけど、名前が分からなかった。
・だいたい木の名前は分かった。
・あぁ~、この木があの木ね。・・・と感想は参加者それぞれ。
途中、休憩をとりながら紅葉の中を気持ち良く歩き、㉛番までの木を順調にこなし、いよいよゴールの㉜番の木です。
さて、樹木探索最後の木、㉜番のこの木のこたえは?
 <ヒント>
・手のひらの様な大きな葉
・5月、白い花が円錐形に並び上向きに咲く
・栗に似た大きな種は縄文時代から食べられていた
<こたえ>・トチノキ

🔶ゴール
32本の樹木巡りを無事に終了しました。
約2Kmの行程、約2時間をかけての散策でした。木を巡り、紅葉を楽しみながらのゆっくりとしたペースでの散策に、参加者の皆さん満足した様子でした。
最後は、ちょっと遅くなった昼食、ちょうどよい運動をこなした後の昼食は、
「美味しかった~ぁ」です。

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🔶「この木なんの木?」を終わって
小金井公園樹木探索「この木なんの木?」木知ろう、とタイトルを付けた今日の樹木巡り。皆さん、どのくらいの木の名前を知ることが出来たでしょうか?。
筆者は、知らない木の名前が多いのに驚き、そして、木の名前を知っていても、どんなん木か分からないでいた木も多いのに驚き?でした。
東久留米から比較的近くにある小金井公園、数多くの樹木、広々とした空間は、四季おりおりの美しさを楽しませてくれます。散策やウォーキング、ランニングに訪れる方も多いかと思います。

今回の企画では、小金井公園に植えられた数多くの樹木から選ばれた32本の木を巡りました。普段と少し違った視点で小金井公園を散策出来たのではないかと思います。コロナ禍の短い時間でしたが、好天に恵まれ、そして、鮮やかな紅葉を楽しむこともでき、楽しい一日を過ごすことが出来たのではないかと思います。

参加して頂いた皆様、お疲れ様でした。

活動紹介:くるねっと

この活動紹介は、小金井公園樹木の会が作成した「小金井公園グリーンアドベンチャー この木なんの木?(東コース)」のマップを参考に制作しました。
このコース図は、小金井公園サービスセンターで配布しています。