ポリ袋料理教室 パート3

令和2年2月8日(土曜日)
会場 まろにえホール調理室
主催 くるねっと
共催 東久留米市 東久留米市消費者センター

ポリ袋料理は、調理環境が整わない中でもお湯を沸かすことが出来れば、お鍋一つでいろいろな料理を同時に作ることが出来る、ポリ袋を使った調理方法です。
何時起こるか分からない災害、そんなん時に役立つ調理方法として、今、注目されています。もちろん、災害時だけではなく、日常で、また、屋外活動で活用することが可能です。

「簡単」「便利」で「温かい」、そんなポリ袋を使った調理方法を体験しようと24名の人達が参加しました。
料理指導は、前回に続き、くるねっと副代表の得平さんです。
そして、今日のメニューは、
・彩りオムレツ
・ミネストローネ風スープ
・サラダチキン
・ごはん
・リンゴのコンポート の5品目です。
食材が用意されて準備完了、調理開始を前に、料理教室を主催する「くるねっと」の石川代表からの挨拶です。
続いて料理指導を行う得平副代表から、今日の料理のメニュー、ポリ袋料理の注意事項や手順などの説明を行いました。
<写真>上:ポリ袋料理の食材 下:挨拶する、石川代表と得平副代表

◇使用するポリ袋について
・必ず高密度ポリエチレンの袋(半透明)を使うこと。
・薄手のポリエチレンの袋や透明ビニール袋は、耐熱性に問題があるため使えない。
・最近では、ポリ袋料理用として売られているものがあるとのこと。
◇調理中の注意事項
・蒸気で火傷をしやすいので、加熱後の袋を素手で持たない。
・ニンジンなど、火が通りにくい食材はなるべく小さく切る。
・食材は、全体に小さ目にそろえる方が過熱しやすい。

◇基本手順
・食材と調味料を入れたら、真空に近い状態まで空気を抜き、袋の上の方で閉じる。
・鍋には6割程度の水を入れて沸かし、沸騰後は弱火で湯せんする。
・鍋底には皿、ふきんなどを敷き、袋が直接鍋底に触れないようにする。

🔶調理開始
各調理台に食材が配られ、レシピを見ながら調理開始です。
先ずは、必要な食材をきざみ、ポリ袋に入れていきます。各調理台とも慣れた手つきで手際よく進められていました。次に、ポリ袋の中の空気を抜き、袋の上を閉じて、湯を沸かしたお鍋に入れます。
ご飯も同じように、お米をポリ袋へ入れ、水を入れて、同じようにお鍋の中へ、この時のお米は無洗米を使います。

加熱時間は料理ごとに異なりますが、お鍋へ入れる時間を調整すれば、ほぼ同時に調理を終わらせることも出来るのがポリ袋料理です。

それぞれのポリ袋をお鍋の中に入れ、加熱時間を確認します。
料理を加熱している時間に、今日のレシピ、二つを紹介します。ぜひ一度、ご自身で「ポリ袋料理」を体験して下さい。

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<レシピ①>
 彩りオムレツ(二人分)
・卵  [2個]      ・牛乳 [大さじ2]   ・バター [10g]
・マヨネーズ [大さじ1] ・コショウ [適宜]
①ミックスベジタブル以外の食材をポリ袋に入れ、溶き混ぜる。
②卵がまんべんなく混ざったら、ミックスベジタブルを入れ、袋を閉じ、
 約15分加熱する。
③取り出したら、ふきんで包み形を整える。<火傷に注意>
(応用)具は、チーズ、ハムなど好みのもので、和風だしと水を使えば、
 だし汁巻卵に。

<レシピ②> ミネストローネ風スープ(二人分)
・ニンジン [1/4本]   ・セロリ  [1/4本]   ・キャベツ [2枚] 
・玉ねぎ  [1/4個]   ・ベーコン [1枚]    ・顆粒コンソメ [大さじ1/2]
・水  [1/2カップ]   ・トマトジュース [1/2カップ] 
・塩、コショウ [適宜]
①野菜を1㎝角に切る。ニンジンは暑さ2㎜程度の薄切りにする。
②ベーコンは野菜の大きさに合わせて切る。
③全てを袋に入れ、約20分加熱する。
(応用)トマトジュースの代わりにカットトマト、ジャガイモなど、
 あり合わせの野菜を使う。
 ショートパスタなどを加える。
 無洗米を入れてリゾットに。
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ポリ袋をお鍋に入れて約30分が経過、そろそろ調理が終わります。
ポリ袋をお鍋から取り出します。
<絶対に素手でポリ袋を持たないこと、火傷の危険があります。>
皆さん、慎重にお鍋から取り出していました。

取り出すと同時に、お皿に盛りつけてゆきます。
各調理台とも作った料理は同じですが、盛り付け方が違います。

「いやー、おいしそう。」
時間は丁度お昼、さあ、早くいただきましょう。

各調理台が盛り付けを終わり、皆が着席したのを確認して、「いただきま~す。」
ポリ袋料理のお味はいかかでしょうか。

筆者もごちそうになりました。
美味しかったです。特別な調理器具も使わずに、簡単に調理が出来て、しかも、美味しい料理におどろきでした。普段、料理をしない(出来ない)のですが、チャレンジしてみたくなりました。

参加された皆さんも「美味しかった。」と、その味とポリ袋を使った調理方法に満足されていました。

最後に、参加の方に感想を聞くと、「経験できて良かった。」との声が多くありました。知っているだけでは、いざ!という時、まごついてしまうもの、経験をしておくことが大事ですね。
「くるねっと」では、今後もこの様な料理教室を開催してゆきます。ぜひ、参加して頂ければと思います。

今回の料理教室にも、料理初心者の方からベテランの方まで参加して頂きました。
皆様、ありがとうございました。

🔶日頃の備え
災害時など、調理環境が整わない中でも、簡単、便利、そして、温かい料理を食べられるポリ袋料理、しかし、最低限の調理環境と食材が確保されていなければなりません。日頃から、水の確保、鍋など、お湯を沸かせる環境を考えておくことが大切です。また、電気が止まっても数日間は冷蔵庫のものを食べられることから、ローリングストックを心がけ、食材を確保することを考えておきましょう。そして、今日、体験したポリ袋料理に普段から慣れておくことも大切です。

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活動紹介 : くるねっと