晩秋の飯能ウォーキング

晩秋の飯能のまちを散策。まちの歴史に触れ、紅葉を楽しみ、そして、自然を体感しようと企画しました。

 日時  令和元年11月27日(水曜日)
 主催  くるねっと


 
くるねっとのメンバーとくるねっと友の会から参加された方、合わせて15名が東久留米駅に集合し、西武池袋線で飯能へ向かいました。
飯能は自然豊かなまち、東久留米からも近くハイキングや川遊びに訪れた方も多いのではないでしょうか。一方、古くは、林業や織物で栄えた歴史のあるまちでもあります。寺院や文化財に指定された歴史的建造物などが多く残るまち、そんな飯能のまちの文化財を訪ねます。
案内役はくるねっとのメンバー、飯塚さんです。

🔶飯能のまち
◇飯能織物協同組合の事務所
養蚕と織物産業によって飯能が発展を続けるころの1922年に建築されました。この建物外観は洋風の建物ですが屋根には和風の瓦にシャチホコがあるちょっと変わった建物です。西洋の文化が飯能のまちにも影響を与え始めたころの建築なのでしょうか。

まちを歩き、ちょっと立ち寄った歴史のありそうな呉服屋さん。その店先に見慣れぬ看板がありました。よく見ると
「鎌(絵)」「〇」「ぬ」と書かれています。
「鎌輪ぬ」⇒「構わぬ」にかけたもので江戸時代から続くもの、と店のご主人が説明してくれました。
つまり、店に入って「かまわぬ」⇒「営業中」と言う意味とか、シャレていますね。

◇店蔵絹甚(みせぐらきぬじん)
明治30年代の後半に建てられた土蔵造りの建物は、外観も店の内部も建設当時の様子をそのまま残し、歴史を感じさせます。この建物は現在、飯能市の文化財に指定されています。

 
 
絹甚は、飯能を代表する産業であった絹や麻を取り扱っていた商店。店の入り口には「鎌」「〇」「ぬ」の案内がありました。こちらには「入って」の文字が加えられておりました。今の人にも分る様にとの配慮でしょうか。
店の中では、係の方が昔のまちや絹甚の店の歴史、店の造りなどを紹介してくれました。

◇その他、飯能のまちで。
「入間馬車鉄道」は、武蔵野鉄道(現西武鉄道)の開通以前、飯能の重要な交通手段であった事を知り、飯能の発展に大きく貢献した「双木利一氏」の像を巡り、観音寺へ。
観音寺から落ち葉のじゅうたんの道を歩き、飯能市立博物館へ向かいました。博物館での自由見学では思い思いに飯能の歴史を見て、聞いて、いよいよ紅葉の能仁寺へ向かいます。

 

 

🔶能仁寺から天覧山、そして、飯能河原へ。
◇能仁寺
もみじの紅葉で有名なお寺ですが、「紅葉はだいじょうぶか?」と心配の声もありましたが、山門を過ぎ本堂へ向かう道では、まだまだ鮮やかな紅葉が我々を迎えてくれました。到着後しばらくの時間、境内を散策して赤や黄色の紅葉を楽しみ、そして、本堂を拝観。

建物内を歩くと、途中、窓を通して見る紅葉が印象的でした。美しい日本庭園の前では、心が落ち着くのでしょうか、庭園を眺めながらしばし休憩。

境内に出て昼食、紅葉の下で会話を楽しみながらの食事は格別でした。

 

さあ、次は
天覧山への登山です。

◇天覧山から飯能河原へ
天覧山は、能仁寺の直ぐ裏手にある海抜195mの山です。皆さん、元気よく全員登頂に成功、山頂に立ちました。紅葉の中の気持ち良い登山でしたが、山頂からの眺めはあいにくの天候で今ひとつでした。

 

山頂での休憩の後、天覧山を下山して飯能河原に向かいました。

 

河原のデッキに腰を下ろし、紅葉、水の流れ、広い河原と向かい合い、自然を体感中です。河原を管理する方に話を聞くと、台風19号の影響は大きく、皆が腰を下ろしているデッキも完全に水没したとのこと、自然の美しさと同時に自然の恐ろしさを目の前に見たような気がしました。そして、忘れてはならないことだと思いました。

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今日一日の「晩秋の飯能ウォーキング」で、飯能のまちの歴史に触れ、自然を体感することが出来たのはその一部であったかと思います。また、いつの日か、飯能のまちを訪れてみたいと思います。
参加して頂いた皆様、ありがとうございました。

活動紹介 : くるねっと