臨床美術体験講座・アートワークショップ

 

猛暑が続く8月17日、まろにえホール学習室にて、
くるねっと主催による、臨床美術体験講座・アート
ワークショップを開催しました。
描くのは抽象画。 具体的な「もの」を描くのでは
なく、イメージを純粋に色彩と造形で表現します。

今回のテーマは「夏」。
夏ならではの味(ゴーヤ)と音(風鈴)のイメージを絵にして、「私色の夏のカレンダー」を制作します。

一般の参加の方に加えて、くるねっと友の会、くるねっと会員ら15名の方が会場に集まりました。講師はいつもの天本さん。臨床美術士でありくるねっとの会員です。
石川代表の挨拶から、臨床美術体験講座・アートワークショップのスタートです。

🔶一つ目の題材
講師が夏の野菜として紹介したのはゴーヤ(苦瓜)。
ゴツゴツとした見た目もユニークなゴーヤですが、今日は、見て描くのではなく、味わって(味覚)描きます。
 


試食をしたら、その味を色に置き換えて、オイルパステルで描きます。先ずは講師が描くのを見てから、皆さん少々戸惑いながらも思いおもいのオイルパステル(右写真)を用紙の上で動かします。

 

🔶二つ目の題材
風鈴です。日本人ならではの涼感、風鈴の音色を描きます。学習室の空間いっぱいに、ガラスと南部鉄で出来た風鈴の音が響き渡ります。今度も音(聴覚)の色をオイルパステルの色に置き換えて、点や線、面で表現します。描く紙は半透明のトレーシングペーパー。

余談ですが・・・
講師から、日本人は風鈴の音を聞くと体温が下がる、
それは、日本人だけに見られ、外国人には起こらな
い、との話がありました。不思議ですね。
そして、音を色に変える、考えたことなどなかった
なぁ。でも、音色って言いますよね。
            ・・・本題に戻ります。

 

2枚の「味覚」と「聴覚」の作品を、大きな色台紙、カレンダーの数字と共に好きな様に配置して貼り、サインをして夏のカレンダーの完成です。

🔶鑑賞会
全員の作品を前に並べての鑑賞会です。どの作品もお一人おひとりの感じ方が現れていて、その人ならではの自己表現になりました。

くるねっとでの2度目の臨床美術体験講座・アートワークショップは、五感を抽象的に表現する体験でした。味や音を色や形にする初めての体験で、難しさを感じましたが、講師の道案内で何か感じるものが有り、見えてきた感覚がありました。
次回の開催が楽しみです。

参加者皆さんの「私色の夏のカレンダー」です。
完成された作品は、それぞれに個性があり自信に満ちた作品に思えます。

今日、参加して頂きました皆様、ありがとうございました。
いろいろとお手伝いを頂いた、吉富さん、田中さん、ありがとうございました。

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活動紹介 : くるねっと