勉強会への振り返り

過日「子どもの偏食勉強会」を皆様のおかげで、無事に終了いたしました。
会の中では、一見偏食とは関係のない、誕生から通常食を食べることができるようになるまでの口に関連するカラダの成長を中心に、話しがすすみました。

とっくに過ぎてしまった、離乳初期から後期、そして発達の話しを我が子に当てはめるのに苦労された方も多いかと思います。

しかし、ここの『食べる』につながる機能の獲得がとても重要です。

高学年のお子さんでも、その機能を獲得しないまま成長している子どもたちが多くいます。

我が子は後期の際に獲得するべき機能が備わっているのだろうか?から始まり、獲得できていないならば『なぜ、獲得できなかったのだろうか?』と疑問をつなげていくと、実はそこにお子さんの発達の姿が見えてきたりもします。

食の困難、学習の困難、生活スキルの困難・・・と一見重なり合わない困難の種類ですが、時に一つの原因に行き当たった時に、ピッタリとつながり合うことが多いです。

テーブルの上には、『叱られる』経験につながる要素が沢山あります。

水をこぼす
コップを倒す
箸を落とす
椅子から落ちる
食べ物をこぼす
食器に衣服が入る(袖を汚す)・・・・・などなど、食事の場面で注意されることは多く、またそれを同時に言われることの多い場面です。

水をこぼしてから、どうしたらこぼさなかったか考える。
コップは倒してから、次にどうしたら良いのか考える。
・・・・周りの大人は、起きないように事前にアレコレ注意するのではなく、起きてしまってから(子どもが起きたことを実際に経験してから)次にどうしたらいいのかを一緒に考えて欲しいと思います。

そして失敗は成功のもと!!!
そのように思えるよう、どうぞ時間をかけて経験や学習を重ねていただきたいと思います。

基本的に子どもは注意されたことを次に覚えていることはできません。
むしろ、自分を責めるような反省をお子さんがしているのならば、その苦しさこそ、何とかできる方法を早急に探す必要が出てきます。

私たちにできること…何か起きた時に、一緒に考え、一緒に悩み、一緒に「何とかなるよ!」につなげていく。
ゆっくりと問題と付き合うことを、教えてあげることなのだと思います。

話は戻りますが、今回の勉強会の中で、お子さん自身にとっての一口サイズの量感獲得につながる”手づかみ食べ“の未学習について話しが出ました。気付いて欲しかったのは、一口サイズの量感を獲得できないことは、後々の「丸のみ」などの問題につながってくるということでした。

噛みちぎって食べる大切さ。これを大切に育てていく必要があります。

就学後のお子さんにとって、離乳まで話を戻すことは、難儀ではあるかと思いますが、それでも『今なら間に合う!』という、で・こぼからのメッセージをおくりたいと思います。

口一杯に頬張り、飲み込む。
その解説もありました。

ストローを使った体験が、それにあたります。
食べ物は、舌の中央よりも奥に行った時、前にださなければ、左右の奥歯まで口の中で送り出し、しっかりと”噛む“に繋がらない・・・そこにつながっています。

こまごまとした振り返りになりましたが、内容は口腔部位についての成長からの発達の話でしたが、全てのお子さんの「食べる」への困ったに必要な内容でした。

あっという間の時間で、偏食部分の充実した話が少なかったことは、一部の方からご指摘をいただきました。

この投稿を読んでいただき、「これが聞きたかった!」という方、どうぞで・こぼ宛にご相談ください。その答えに近づけるように、サポートできればと存じます。

今後も、定期的に東久留米市さんにご協力をいただきながら一緒に子どもたちのために学ぶ機会をつくっていきたいと思います。

閉会後、参加することができなかった方々から、私たちのアドレス宛に相談をいただきました。
そうして御縁がつながったことだけでも、私たちはうれしく思います。

私たちの身の丈に合った活動を一つ一つ重ねていきたいと強く思います。