子どもの居場所

埼玉県飯能市にある、自由の森学園には、敷地内に大きなTREE HOUSEがあります。

ハンモックをかけているお子さんもいれば、ギターを弾いているお子さんもいる、昼食の時間にはお弁当を広げているお子さんもいる・・・そんな素敵な空間です。

ツリーハウスの足もとには、写真のようなプレートがあります。

とってもステキな内容で、この学園の子どもたちの、“自分自身も自然の一部”だと感じられる豊かさを、大切にしてあげたいな〜と、毎回目にするたびに思うのでした。

子どもの感性が磨かれて行く過程に、やっぱり環境や、その中で経験する一つ一つが大切なのだと感じています。

この学園、今週末には体育祭が開催されます。
劇仕立てになった、学生がつくる大切な1日です。

今年は、どんな輝きを見せてくれるのか・・・勝手に期待しています。

おすすめのコンパス

コンパスがうまく使えない。

円を描いているうちに、なぜか半径が変わる(軸は動いていないが、鉛筆の方が動いてしまう・・・)

軸が抜ける・・・

など、コンパスあるある!

“くるんパス”というコンパスは、おそらくそういうタイプの困ったに一番適しているコンパスだと思います。

上部についている“くるんキャップ”に秘密があります。
そもそものコンパスの仕様が他のコンパスと違っているので、注意が必要ですが・・・。

子どもの話しによると、説明される先生の中には、最近の文具状況をご存知ない先生もいらっしゃるので、コンパスの使い方の説明をされる際に、「キャップを外して使います(おそらく他のコンパスの針キャップと誤解しているのでは?と子どもたち)」と。

キャップを外して使うと、このコンパスの良いところが失われるので、コンパスに限らず自分で用意した文具の使い方は、自分で理解してから学校に持って行くのが原則・・・とも言っていましたが(まさにその通りです・・・)。

キャップさえ外さなければ、簡単にくるっとできるので、円を書くのが楽しくなりますね。

言葉のイメージ域の違い

言葉のイメージ域の違い

人からの言葉に過剰に反応しているという印象をもたれるお子さんがいます。

果たして過剰な反応なのか?

一方で、人から投げかけられた言葉が伝わっていないという印象を持たれるお子さんもいます。

それだけ、同じ学年、同じ年齢でも、理解や想像域の差異があるということです。

学校の中では、悪口や暴言などは、チカラの暴力に比べて軽く扱われていることが多い様に感じています。

「ばか!」という一言でも、バカという言葉の想像域が広いお子さんからすると、打ちのめされた様なつらくて痛い気持ちになることをもっと知っていただきたいと思います。

また、特に言語優位のお子さんは、今までの経験から得てきた言葉のイメージの誤学習もあったりします。
言葉だけを取り上げれば、そんなに悪いイメージの言葉でなくても、そのお子さんにとっては地雷ワードであることも多々あります。

特に瞬発系のお子さんの場合は、自分が受けた言葉からの衝撃と同等の内容で、行動での反撃を行ってしまうことがあります。
それでも、叱られるのは自分だけ・・・それが重なった時に、自分が受けた言葉での暴力は「ごめん」がもらえず、自分だけが「ごめん」を強制されていると、誤学習の連鎖みたいなものが起きてしまいます。

また、自分の行動や振る舞いが、人からどの様に見られているか気がつけていない場合があります。
そのため、人から受けた言葉・・・例えば「ぐにゃぐにゃ人間!」だとすると、本人にはぐにゃぐにゃしている意識はないので、「いい加減なこと言いやがって!」・・・とますますややこしくなって行くようです。

発達障害イコール視覚優位?視覚情報を用意すれば理解が進むと思われてしまっている教室もあるようですが、インプットが言語優位のお子さんにとっては、その子の能力に応じた、言語での説明も同時に必要です。

視覚優位のお子さんについても、単純なイラストがよいのか?全体的が見えるイラストが良いのか?写真が良いのか?その視覚情報の調節も必要であることを覚えていただきたいと思います。

参考までに、我が子は視覚情報と音の組み合わせで記憶につながることが分かっています。

これに至った経緯は、英語塾の先生から、
「簡単な単語は記憶できていないのですが、スペルの長い単語はほぼ記憶ができています。なぜでしょう?」という質問があり、先生と一緒にそれぞれの単語に触れていた環境を再現した結果、簡単だと思う単語の時は、言葉を読み上げるだけにしていたことがわかり、一方スペルの長い単語は、先生が単語カードを提示しながら読み上げていたことが分かったのです。

簡単な単語もテキスト上には記載があったにもかかわらず、他のイラストなどが視野に入り、記憶を阻害していたということがわかりました。

こうした仮説を立てた後は、簡単な単語もカードを提示することで記憶に繋がったという・・・。

合理的な記憶は、そのお子さんのもつ能力を知ることから始まります。
お子さんに接する大人にも、一人一人違った感覚があります。

「一般的や普通は・・・」などはその人の周囲の一般的であり、その人個人の普通であるということを、忘れてはいけないと感じる習慣です。

地域での活動

今年度も、地域の保育園にお招きいただき、年長さんの保護者会でお話しする機会をいただきます。

いわゆる定型で発達していると理解されているお子さんの保護者さんに知っていただく大切な機会だと思っております。

就学へ向けての準備期間は、子どもの今までの発達や行動と向き合い、子どものこれからを考える意義ある時期であるのですが、それと比例して、何となく振り返る機械やできていないことに目が行く機会も多く、疲労感の多い時期でもあります。

幼児期を共に育ちあい支え合っている保護者さんに、理解をいただくことで、保護者の負担も軽減できるはずだと考えています。

東久留米周辺地域含め、夕方に保護者会を開催されている保育園であるならば、お招きいただければ、喜んで伺わせていただきますので、お声かけください。(費用はもちろんいただいていません。)

今回の保育園は、父母会からお招きいただいています。
私たちが、お話しさせていただくことで、就学に備えての情報を必要としている方に必要な情報が届きますように。