夏休みの過ごし方

悩める保護者・支援者の
夏休みに読みたい本

ようやく夏休みに入りましたね。
学習の遅れを心配している保護者にとっては、復習をどうするか?とか塾を探してみようかな?など、心配ややるべき事、考えるべき事が山積し、お子様との気持ちの温度差が広がっている事と思います。

塾を探す事も大切ですが、まずは、「なぜ、学習に遅れがでているのか」「なぜ、困った行動がでているのか」そのなぜ?の原因を探す事が大切です。

なぜ?を少しでも知る事ができれば、どうすべき!という道筋を立てていくことも出来ます。
たとえ道筋通りに進まなくても、また、その時考えればいいのです。

支援者・指導者にとっては「気になる子」への接し方、そのスキルをアップさせる大切な期間です。
教室の気になる子たちは、先生方のスキル次第では、みんなが羨む気になる子!に変身することもできるのです。
適切な環境で、適切な学び方、接され方を受けた時、彼らは驚く能力を発する事もあります。

さて、その学び・悩みを良き方向に導くために、少しだけ時間が必要です。
講演会に行くという方法もありますが、読書によって学べる方法もあります。

保護者の方からよく頂く質問に、「どのような書籍が良いのか?」というのがあります。
それを探す事も大変な事でしょう。

ここでは保護者向けと支援者向けの書籍を紹介したいとおもいます。
・育てにくい子にはわけがある―感覚統合が教えてくれたもの (子育てと健康シリーズ)

image

 

・「小学校で困ること」を減らす親子遊び10: 6~12歳 発達が気になる子を理解して上手に育てる本 (実用単行本)

・ケース別 発達障害のある子へのサポート実例集 小学校編

・実践家(教師・保育者・支援者)へのメッセージ 発達支援実践講座:支援ハウツーの編み出し方

image

 

まずは、この数冊を…。
まだまだ、オススメはあります。

すでに読んでしまった、未就学児の遊びの本が知りたい!などの要望は
decobo2014@gmail.com

宛にメールください。

で・こぼ講演会も、残席少なくなって参りました。
仲間作りを探している方の参加も大歓迎です。

詳しくは
http://www.manabinoba.com/events/index.cfm/detail.9.22957.html

まで。

気付いたら、すぐにスタート

http://asupeinfo.web.fc2.com/50_special/special013/special013_1.html

東久留米市には、保育園連合会という団体があり、子どもたちの保育環境や保育園を取り巻く様々な問題を話し合ったり…温かな、あつ〜い会です。
先日、講演会チラシを持ち、挨拶と発達障害の理解を広めていただくため、参加させていただきました。

発達障害…最近は、芸能人の方がカミングアウトされたりし、その言葉自体は認知が広まってきていますが、では、実際に“どの様な現症をさすのか”“どの様な支援があるのか”など、その内容の理解までは…まだまだです。

一冊の絵本を読ませていただきました。
「学校こわい」という絵本です。
静かに耳と目を傾けていただきました。

感じたことは人それぞれだと思います。
主人公の女の子を少しでも身近に感じていただき、また適切な支援により
子どもの表情に輝きを戻すことができることを、知っていただきたいと思います。

この「学校こわい」ですが、主人公の少女と同じ様な困り感を持つお子様の保護者様からの相談も増えています。。

発達障害を疑った時、「様子を見ましょう」という一言で、支援を先延ばしにしたり、関係機関へのアクションを先延ばしにしたり…しないでください。

今の時代、診断がついても不利益になることはありません。
1日も早く、具体的な支援を知り、周りに働きかけていくことが重要です。

仲間もたくさんいます。一人での悩みにしないでください。

神戸新聞より 発達障害認知拡大

image
発達障害児8年で6倍 認知拡大、教員確保が課題 2015/7/8 07:00

 発達障害の可能性がある兵庫県内の公立小中学生のうち、通常学級に在籍しながら、必要に応じて特別な指導を受けている児童・生徒が2014年度、1565人に上り、8年間で約6倍に急増したことが兵庫県教育委員会への取材で分かった。「読み・書き」が苦手だったり、授業に集中できにくかったりする障害への認知が進んだことが背景にある。今後も増えるとみられ、教員の確保が課題になりそうだ。
 兵庫県教委が年に1度まとめる「通級指導を受ける児童生徒数」のうち、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症が要因とされる数を調べた。
 通級指導は、地元にある学校の通常学級で学びながら、教科の一部などを別室や他校で個別に教わる形態。保護者や学校が市町に申し出て第三者機関の判定を経た上で受けられる。
 兵庫県内には、知的障害を伴わない発達障害の子ども向けに132小中学校に139教室が設けられ、06年度は253人(LD23人、ADHD41人、自閉症189人)だったが、14年度には1565人(LD710人、ADHD509人、自閉症346人)に増加。全国でも同様の傾向で、14年度は過去最多の3万7559人だった。
 発達障害者支援法の施行から今年4月で10年となり、発達障害の特徴が知られるようになったことも要因とみられ、県教委も「保護者や教員の理解が進んだ」と分析する。
 一方、少子化に伴い、財務省は24年度までに義務教育の教職員を約4万2千人削減できると試算。兵庫県教委などは「通級指導へのニーズは高まっている。子どもの特性に合わせ、教員を増やして授業を行う必要もある」として、国に教員配置の充実を求めている。
(上田勇紀)

【発達障害】文部科学省の定義では学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症などを指す。LDは知的発達に遅れはないが、読む、書くなどの特定能力に困難を示す。ADHDは年齢に不釣り合いな注意力や衝動性、多動性が特徴。自閉症は対人関係の難しさや、特定のものに対するこだわりが見られる。いずれも個人差があり、複数の症状を併せ持つ場合もある。文科省の推計では発達障害の可能性があるのは小中学生の約6.5%。兵庫県内の公立小中学生に当てはめると、約2万8千人に上る。

デジタル教科書

 

ZD NET JAPAN記事より…

興味深い情報がありましたので引用いたします。

 

デジタル教科書は学習障がいの福音

だが万能ではない:東大先端研の近藤氏

羽野三千世 (編集部) 2015年07月07日 17時55分

 

学習者用デジタル教科書に期待されることの1つに、学習障がい(Learning Disabilities:LD)や肢体不自由、視覚障害、化学物質過敏症など、さまざまな理由で印刷物の教科書を読むことが困難な児童生徒に対する学習格差の是正がある。例えば、デジタル教科書が実装する音声再生機能を使うことで、読字障がいのある児童生徒は教科書の内容を音声で理解できるようになる。

 しかし、障がいのある児童生徒の学習支援を研究する東京大学 先端科学技術センター 人間支援工学分野 准教授の近藤武夫氏は、単一仕様のデジタル教科書だけで、あらゆる障がいに対応することは無理だと考える。近藤氏の懸念は、“デジタル教科書があるから十分だろう”という風潮になり、学校現場で児童生徒の個別のニーズに応じた支援が進まなくなることだ。

教科書データをDOCX/EPUB形式で配信する取り組み

東京大学 先端科学技術センター 人間支援工学分野 准教授 近藤武夫氏

 近藤氏の研究グループでは、障がいにより印刷物を読むことに困難のある児童生徒向けに、教科書の電子データを提供するサイト「AccessReading」を運営している。教科書会社から文部科学省経由で提供を受けた検定教科書等の書籍データを、Microsoft Wordで開くことができるDOCX形式、または電子書籍フォーマットのEPUB形式に変換して、同サイトから配信する。

 「DOCX形式、EPUB形式のデータは、拡大や機械による音声再生(音声読み上げ機能)に対応し、さまざまな端末や支援ツールで利用できるため、児童生徒は自分にフィットしたツールで教科書を使えるようになる」(近藤氏)

 読字困難な児童生徒を支援するための教科書には、読み間違いがないように人間が読み上げた音声や音声合成で作成した音声などの、あらかじめ録音された音声とテキストデータや画像を対応づけた「デイジー教科書」や、検定教科書の文字や図形を拡大してレイアウトし直し、印刷物として出版された「拡大教科書」もある。近藤氏は、「印刷物の利用が難しい障害のある児童生徒が、音声読み上げ機能を活用できるようになると、教科書だけに止まらず、一般書籍、ウェブ上の情報、メールやオフィス文書データの内容など、多様な文字情報を利用して学びと自立の幅を広げられる利点がある」と説明する。

 また、拡大教科書では文字サイズが3種類に固定されているが、DOCX形式やEPUB形式であれば好きな倍率に拡大できるため、個々の障がいの程度により柔軟に対応できる。読み上げ機能を使えば事前の録音や文字データとの対応付け作業が不要なので、製作にかかる時間的・人的コストも低くなる。一方で、数式の音声読み上げや、読み間違いの回避方法の確立など、残された問題もある。「どれか一つだけを解とするのではなく、選択肢を広げる工夫が重要だ」(近藤氏)

 教科書をDOCX形式化、EPUB形式化するときに苦労するのは見出しの付け方だという。「教科書会社から提供されるテキストデータは構造化されていないものが多いため、どこが見出しに当たるのか、こちらで決めてデジタル化している」(近藤氏)。米国では、教材バリアフリー指針「NIMAS(National Instructional Materials Accessibility Standard)」があり、この指針に従って、教科書会社は構造化された教科書データを国に提出することが義務づけられている。「国内でもNIMASのような指針ができて、教科書がEPUB化と特別支援目的でのデータ共有を前提として作られるようになれば、そこから個別ニーズに合わせた多様なソリューションが展開でき、読むことに支援が必要な多くの児童生徒の助けになる」(近藤氏)

教科書データを柔軟に転用できる運用が必要

 文部科学省は5月に検定教科書のデジタル化に向けた有識者会議「デジタル教科書の位置付けに関する検討会議」を設置し、学習者用デジタル教科書の在り方についての検討を開始した。近藤氏も、検討会議の委員に選出されている。

 近藤氏は、音声再生機能や拡大機能、文字をハイライトする機能などが搭載された学習者用デジタル教科書は、「LDなどのある一部の児童生徒にとって福音になる可能性がある」としながらも、単一仕様のデジタル教科書だけであらゆる障がいに対応することはできないと指摘する。

 「障がいのある児童生徒に対して、皆と同じタブレットとデジタル教科書を配布して“これを使いなさい”と言うのは間違い。その子が使いやすい、自分に合ったツールで教科書を使えるように、配慮しなくてはいけない」(近藤氏)。そのために、教科書のデジタル化にあたっては、特定のセットものを配布するだけでなく、デジタルデータを個別ニーズに合わせて柔軟に転用できる運用を用意しておくべきだと考える。

デジタル教科書は評価方法とセットであるべき

 印刷物の教科書が読めない児童生徒にとってデジタル化された教科書は、眼鏡と同じように、いつでも自分のために使えるものでなければいけない。教員の指示で使ったり使わなかったり、学校でしか使えないといった運用は、障がいのある児童生徒の学習機会を奪うことになる。「授業中に教員の指示で使う学習者用デジタル教科書と、障がいのある児童生徒にとってのデジタル教科書は位置付けが異なる」(近藤氏)

 また、障がいのある児童生徒が使うデジタル教科書の整備は、指導方法、評価方法の開発とセットで進めなくてはいけない。近藤氏によれば、読字障がいなどがある児童生徒が音声を使って学ぶことへの指導方法はまだ確率されていない。「個別のニーズにあわせ、音声を活用して学びを最大化するための指導が必要」(近藤氏)

 さらに、教科書を音声再生して学習する環境があっても、学力を評価するテストは紙の印刷物のみで実施されるケースが多い。デジタル教科書による情報をインプットする仕組みと平行して、試験問題の読み上げや、解答を音声やキーボードで記入することへの配慮など、情報をアウトプットする仕組みの整備を進める必要があると近藤氏は強調する。「障がいのある児童生徒が個々に最適なツールで学び、学力を適切に評価されて、進学や社会参加の道が広く開かれるようになってほしい」(近藤氏)

こどもは義務が嫌い?

我が家の話しです。

ウズラを飼っています。3月に産まれた2羽です。長男の希望で飼うことになったのですが、飼ってみると小屋の清掃、餌の交換、雨が降る前に雨よけの設置…などなど忙しい事がわかりました。

「ウズラちゃんの面倒はみたの?」より「面倒を見れない時は、ママが欲しいからママが全部やるね」の一言が効果的だという事が。
私にやられない様に、先にやる様になりました。
他の事でも共通する気がします。
あれやったの?これやったの?より、あれやってみたら??これどうする?の方が、何故か意欲的にやります。(我が家)
確かに、大人だって義務的なことよりも、自主的な事を好みますよね。
出来ないのではないか?という大人の目線が、言葉に現れて、命令になったり、指示になったり…こどもの自主的意欲を潰してしまうのかもしれないですね。
今朝は、そんな事を痛感した朝でした。

ケースから学ぶ 気になる子の育て方 8月8日作業療法士 木村順先生講演会情報

今回で第3回目を迎える 療育塾ドリームタイム 作業療法士 木村順先生の講演会が 8月8日に、ここ東久留米 市民プラザホールで開催されます。

今回は、モデルケースから、困り感、療育の方向など学んでいきたいと思います。木村先生の著書「育てにくい子にはわけがある」をご存知の方は多いと思います。本の中でも、家庭でできる療育などの紹介がありますが、是非、ホンモノの木村先生から生の学びを得てみてください。

講演会詳細は、申込サイト こくちーずよりお願いいたします。

こくちーず 8月8日講演会 http://kokucheese.com/event/index/303385/

必要な方に必要な情報が届きますように。

image