【地域コミュニティ】東北地方へも拡散する氷川台自治会のまちづくり! 

   氷川台自治会の“まちづくり”活動事例が東北地方にも拡散することになりました。9月10日(火)に宮城県「すばらしいみやぎを創る協議会」の依頼により、「白石川堤一目千本桜」で有名な柴田郡大川原町大河原合同庁舎で「すばらしいみやぎを創る推進委員」の皆さんを対象に氷川台自治会の活動事例を紹介してきました。

大河原合同庁舎での「すばらしいみやぎを創る推進委員研修会」

    すばらしいみやぎを創る協議会は、活力ある個性的で心豊かなすばらしいみやぎを創る運動(県民運動)を推進することを目的とした宮城県市長会他87機関・団体で構成されている団体です。明るく、住みよく、安全で安心な地域社会の実現を目指して、関連団体等との情報交換や交流の促進を図りながら、4つの運動の柱をテーマに活動を展開されています。
【4つの運動の柱】
   ①安全で安心なまちを創る運動
   ②心の通い合う地域を創る運動
   ③美しい生活環境を創る運動
   ④地域文化を大切にする運動
   10日に実施された「令和元年度すばらしいみやぎを創る運動推進委員研修会」は、素晴らしい宮城を創る運動の実践を率先して行う「推進委員」の資質向上を図る目的で実施されたものです。
    研修会参加者は、運動推進委員として地域づくりに対する高いスキルの持ち主で、既に各々の地域でリーダーとして「安心・安全で暮らしやすいまちづくり」に取組んでいる方々でした。
   すばらしいみやぎを創る協議会の「4つの運動の柱」は、氷川台自治会のまちづくりのコンセプト
   「~自分たちのまちは自分たちで創っていく~」

に通じ、県民(住人)一人ひとりが主役となり、多様な活動主体(サークル等)が協働・連携して地域社会(自治会)の絆を深めていくことで「安心・安全で暮らしやすいまち」が創られていきます。
    氷川台自治会の9年間の活動を通して「まちづくり」に実践してきたことを紹介しました。形骸化した自治会を「活動のない日がない自治会」に変えたのは、動き出すという気持ちと地道な取り組みであり、

  何から始めればいいの? きっかけは何なの? 誰と始めればいいの?
       活動拠点はどうするの? 資金はどうするの?

氷川台自治会の最初は?????だらけでした!
「自分たちのまちは自分たちで創っていく」のコンセプトの下で、行政に頼らず一つひとつ解決してきた結果の積み重ねが現在のコミュニティを生み出しました。
まず、一人で考え悩んでいないで仲間を募って外に向かって行動を起こすことです。 

    2011年3月11日、東日本大震災で多くの仲間が津波の犠牲になった自治会長は、復興住宅に移転したが集落が道路で分断されたりして昔のようなコミュニティが戻らない。と、大きな課題を抱えておられました。今回の講演会は、東日本大震災の復興の過程において、県民一人ひとりが主役となり、活力ある個性的で心豊かなすばらしいみやぎを創る運動(県民運動)を推進する委員が対称だけに参加者の皆さんの熱意がひしひしと伝わってくる研修会でした。

 

    12日(木)には、山形市南山形地区振興協議会の皆さんが氷川台自治会の「地域づくり」視察研修に見え市役所7階会議室で活動事例を紹介しました。

市役所701会議室での講演会

    東北地方からは、10日の宮城県柴田郡大川原町での「すばらしいみやぎを創る協議会」講演会に続いての講演になりました。

    南山形地区振興協議会の皆さん20名は、早朝7時、に山形市をバスで出発し氷川台自治会の視察研修に見えました。南山形地区は、昭和初めに住宅地の造成を幾多と繰り返して来て、更に平成に果樹栽培丘陵地をニュータウン開発(世帯数850世帯・目標1,700世帯)されたことで山形市内でも南山形地区は人口増加(総世帯数3,200世帯)を見ています。当初開発された地区は高齢化が進み空き家・空き地の増加が見られるようになってきており、地域の空洞化を懸念される協議会の皆さんが氷川台自治会で取り組んで来た「空き家・空き地を利用した地域の活性化」について視察研修に見えました。

    氷川台自治会も現状で満足し安閑としているわけにはいきません。昭和30年初頭に開発された氷川台の地に、都心に勤めるホワイトカラー族が移り住み、数々の“郊外神話”を生み出した先住民も後期高齢者の末期に近づき、第2世代も定年後氷川台にひきこもり後期高齢者世代の中心となり、第3世代への世代交代の時期を迎えています。第3世代のライフスタイルは親の世代と大きく異なり共働き世代が多くなってきています。
 世代交代とともに、転居等による転売や宅地の小規模開発(分割)により自治会世帯数も20~30世帯は増加すると思われます。多分、氷川台地区が住宅地としての評判を維持できるなら、今後も若者世代が移り住んで住宅地の若返りが図れるものと思います。
 一方、高齢化率34%弱の現状から推察すると、超高齢化住宅地域の名誉(?)ある冠は当分拭えそうにありませんが、開発時から住み続ける先住民一族と新規入居の若者世代が仲良く暮らす地域になっているものと思います。その為にも、現在進めている自治会活性化への取組みや高齢者対策を遅滞なく進め、介護移住の心配をしなくても良い「地域の支え合い」を大事にする自治会でありたいと思います。

                                                                                              氷川台自治会