【高齢者対策】安心・安全に暮らし続けられるまち“氷川台”平成で仕組みづくり!令和で大きく展開‼

   氷川台自治会の令和の幕開けは、平成23年から取り組んだ様々な自治会改革が実を結び、明るい話題に包まれました。
      “自分たちのまちは、自分たちで創っていく”
をコンセプトに、地域の現状や地域課題を整理し、自ら取り組む活動方針や内容を定めた「まちづくり計画」を策定し、その計画に基づき、コミュニティ(協働意識の向上、活性化)、生活空間(住環境の改善、安心・安全対策)、高齢化社会(高齢者対策、災害弱者支援)など、地域の実情に即したまちづくりに取組んできました。

 氷川台自治会エリアは、西側に西武池袋線が走り、北側は埼玉県新座市に接し、南側は黒目川を境にした氷川台1丁目・2丁目の一部で形成されています。

 氷川台通りを清瀬方向へ向かい黒目川を渡り氷川台自治会エリアに一歩踏み入れると道路路肩花壇には芝桜とパンジーが満開、更に進むと通りに面した住宅前に置かれたプランターには色とりどりのパンジーが咲き誇り、進んだ先には小山台遊園があり、遊園内花壇にはパンジーが植えられ子ども達が遊ぶに安全なように清掃も行き届いています。

平成23年度に活動スローガン
      “安心・安全で暮らしやすいまち「氷川台」、元気で明るい自治会をみんなでつくろう
を掲げて、子育て支援や高齢者の見守り、地域防犯活動など住民主体の地域づくり活動や住民交流の場づくり等を通じて、近隣住民が互いの顔の見える関係をつくることにより、世代・性別を問わず日頃から助け合いのできる地域コミュニティの構築に着手しました。
特に2025年問題を前に会員の高齢化率の高さに着目し、高齢者がいつまでも安心・安全に暮らし続けられるまちづくりには、会員同士のつながりづくりが不可欠と捉え、会員が日常的にふれあえる様々な“ふれあいの場”を設けて来ました。子育てサロン氷川台「ひよこの会」では子育て中のママさんや乳幼児が、ふれあいサロンやオレンジカフェでは高齢者同士が、自治会の中に居ながら乳幼児から高齢者まで“ふれ合い・つながり”温かい地域コミュニティをつくっています。

 平成26年6月に氷川台会館で開設した子育てサロン氷川台「ひよこの会」も5年が経過しました。開設時にサロンで遊んでいた乳幼児たちは幼稚園年長さんや小学生になりましたが、時々遊びに来てくれます。

 平成28年8月に開設したオレンジカフェ「氷川台のえんがわ」。毎回認知症予備軍を含めた沢山の皆さんがオレンジカフェに参加して楽しんでいます。

   2025年には認知症を患う人の数が700万人を超えるとの推計値が発表されています。これは、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患する計算となります。高齢化率が34%の氷川台自治会では危機感を抱き、平成24年5月に「見守りネットワーク委員会」を設立し、高齢者の見守り活動の開始と同時にいち早く認知症対策に着手しました。

 「見守りネットワーク委員会」の開催状況

  認知症だからと云って閉じ込めておくことは出来ず多くの眼で見守ることが必要になります。「自治会全体で見守る」体制づくり、何かあれば直ぐに連絡を取り合えるシステムを構築しています。医療・介護関係者のみではなく、近隣の住民などの見守りによって、認知症の人が安心して過ごせる地域づくりを目指して7年が経ち、数々の「助け合い・見守り・支え合い」の事例が日常茶飯事に起きています。
 ・94歳の女性が市議会議員選挙から帰る途中、体力の限界で途方に暮れている時に通り  か かった自転車の女性が、自転車を降りて一緒に自宅まで送り届けた。
 ・92歳の女性が自宅の方向が分からなくなっているところに、91歳の女性が出くわし自宅まで送り届けた。
 ・90歳の女性が自宅の方向が分からなくなり、見知らぬ会員宅のチャイムを押して事情を話したら若い男性が自宅まで送り届けてくれた。
 ・徘徊中の認知症患者に30分も付き合って一緒に歩いた。
 ・夜中に徘徊する高齢女性を見つけた会員が、会長に連絡して自宅が判明し無事に送り届ける。
など、「自治会全体で見守る」という氷川台自治会精神が浸透し、氷川台自治会エリア内で徘徊 する限りは認知症患者も安心して過ごせる地域になって来ました。

                                                                                       氷川台自治会 殿田俊三