【被災者支援活動】あの震災から7年半、南三陸の「小さな漁村」とつづく「絆」♪

   決して忘れてはならない、2011.3.11東日本大震災!南三陸町の小さな漁村も津波で壊滅状態になりましたが、寄木漁港を拠点にワカメ・ホタテ・ホヤ等の養殖や漁業で生計を立てていた漁師さん達(22世帯)が、力を合わせていち早く復興に向けて立ち上がりました。
 氷川台自治会では、震災後立ち上がった「寄木復興プロジェクト」に参加して、これまで現地での作業支援、養殖ワカメの協同購入、被災者家族の氷川台招待等の支援活動を継続しています。

 今年も一泊二日(9/18~9/19)で、来春のワカメ収穫に向けた種付け作業に入る前の時期を利用して氷川台詣(東京見物)にお土産話を沢山持ってやって来ました。4月に氷川台から養殖ワカメの収穫手伝いに行って(2泊3日)から6か月振りの再開でしたが、家族同様の間柄になっているため“氷川台一家の分家一同が里帰り”したような雰囲気です。寄木の漁師の皆さんは、聖グレゴリオの家や殿田会長の家に分かれて宿泊して貰っています。

 懇親会は、“FMひがしくるめ加盟店”でもある駅北口にある「サパナ東久留米店」を18時~21時まで貸し切って開催しました。南三陸の新鮮な魚介類に囲まれて生活している漁師さん達の思い出に残る歓迎会を企画した会長は何と東南アジアの料理を用意しました。オッかなビックリの漁師さん達も食べたことの無い料理(インド料理・ネパール料理)を前に大いに盛り上がりました。

 サパナ店内は、東京から来た支援者仲間、氷川台自治会会員、漁師さん13名を含めて43名が集いました。氷川台自治会と南三陸被災者漁師さん達との交流話を聞いたFMひがしくるめパーソナリティー&シンガーソングライターの「和/なごみ」さんが、一時間弱に渡り特別出演してくれました。漁師さん達は、思わぬプレゼントに驚き「和」さんの、心のこもった歌声に癒され次々とリクエスト曲をお願いしていました。

 翌日19日(水)は、漁師さん達の希望で豊洲新市場と築地場外市場の見学に向かいました。特に10月11日(木)に開場する豊洲新市場の規模と設備の大きさに圧倒されました。漁師さん達のお陰で、開場前の豊洲市場を見学出来て参加者は大喜びでした。

豊洲新市場の空撮写真

豊洲新市場の平面図

巨大な建物が林立していて近くからはカメラの画像に収まりません。

スタッフの案内でマグロのセリ場に入らせて貰いました。何故か床は緑色に塗装されていました。

開場後はセリ場に入ることは出来ませんが、ガラス超しに見学できるそうです。

見学場所からガラス超しに見たマグロセリ場です。

漁師の皆さんは冷凍マグロの解体機械に夢中になってカメラのシャッターを切っていました。

築地市場で取引された最大サイズのマグロ模型が展示されていました。

氷川台にやってきた漁師さんの獲物を紹介します。三浦幸喜さんが「突きん棒漁」で捕獲したマカジキです。

同じく、畠山 博さんがモリで突いて捕獲したマカジキ (230㎏)です。この様に寄木の漁師さんは、ワカメやホタテの養殖だけでなく、荒海の中、船の船首の「突き台」に立ち、長さ5mもあるモリを振りかざし、水面を走るカジキを突く!という原始的であり、とても勇壮な漁もしています。

屋上は庭園になっていて対岸には東京オリンピックの選手村建設が急ピッチで進んでいました。

市場の屋上とは思えなく公園に来ている様です。

築地場外市場に行く前に築地本願寺に立ち寄りました

18日、19日と2日間に渡り氷川台から豊洲新市場・築地場外市場を堪能した漁師さん達と、築地で昼食を一緒にしながら来春の寄木訪問の約束をして楽しい時間を過ごしました。

 8月19日氷川台自治会「第8回夕涼み会」に掲げられた “寄木ささよ太鼓”の旗は、歌津寄木浜に古来から伝わる伝統行事で町の無形民俗文化財に指定されているそうです。
地区の子どもたちが、大漁や海上安全を祈願して各家を廻り、唄い込みを行う行事で、2011.3.11の大震災で地区の8割が被災したが途絶えさせるれことなく伝統行事を続けてきたそうです。

<寄木ささよ>
寄木浜に古来から伝わる小正月行事で、町の無形民俗文化財に指定されている。大漁を祈願して行われる「かせどり」の一種で百数十年の歴史があるといわれている。唄い込みの囃ことばから「ささよ」という名称が付けられた。
地区の子供たちが揃いの法被姿で、船揚場に並び大漁旗を先頭に町中へと繰り出し、各家の庭先で大漁を祈願して唄い込む。家々ではお神酒とご祝儀が用意され、お神酒を旗竿の根元に注ぐとさらに一段と高い声で唄い込む。年長者の子が大将となり、頂いたご祝儀を最後に皆に分配する。この分配は船頭が船子に漁獲高を分けるまねごとで、こうした習慣を身につけながら大人への仲間入りをするのだという。

中央に掲げられた「寄木ささよ太鼓」の旗

                                                                                              氷川台自治会 殿田 俊三