【地域づくり】生涯活躍のまち(日本版CCRC) “ごちゃまぜの地域づくり”をさぐる!

 6月20日(水)~22日(金)にわたり、社会福祉法人龍鳳 ライフパートナーこぶし(知的障がい者施設)と石川県内を中心に障がい者の働く場を始めとする高齢・福祉・学生など、様々な立場の人が共に「ごちゃまぜ」に暮らす地域コミュニティ施設の運営を積極的に取り組んでいる社会福祉法人佛子園が運営する施設(金沢市・白山市・輪島市)を訪問しました。  佛子園は金沢市・白山市・輪島市など4か所で施設運営されています。特に金沢市で運営する「シェア金沢」は、福祉・就労支援などを幅広く手掛けてきた社会福祉法人が、そのノウハウを一か所に集約した施設群で高齢者を中心に児童・学生・地域住民など多世代が交流する先進事例となっています。日本版CCRC政府認定モデル「生涯活躍のまち」として全国から見学者が訪れており、平成28年度には、氷川台自治会と同時に「平成28年度ふるさとづくり大賞」総務大臣賞を受賞しました。

日本版CCRCモデル「生涯活躍のまち」No1モデルとして見学者が絶えない「シェア金沢」入口、施設内では障がい者や高齢者を中心に児童・学生・地域住民など多世代が交流しています。

第2の人生を健康でアクティブに送るために都市部から移り住んだ高齢者が暮らす住居区には、老人ホームのような建物ではなく、高齢者が暮らしやすいバリアフリーの住居が立ち並んでいます。そこに、まだ健康な間に移り、高齢者同士のコミュニティを作って充実したセカンドライフが送られていました。

右側には店舗が並び、高齢者が店舗の担い手として販売を担当されていました。

店舗内には絵本の販売コーナーもあり、子育て世代にも配慮した構成になっていました。

施設内では大学生がボランティア活動の担い手として活躍する姿が方々で見られました。男子大学生と遊ぶ小学1年生グループ。

女子学生と遊ぶ子供たちは、放課後ここに来ると誰かがいるので楽しい・・・と話していました。

本部事務所入り口に多数の表彰盾等が並ぶ中、「平成28年度ふるさとづくり大賞」団体賞(総務大臣賞)の盾がひと際大きく輝いていました。(同時に受賞した氷川台自治会にも同じ盾を氷川台会館に飾ってあります)

輪島KABULETは、輪島市中心部に点在する空き家や空き地を再生活用した高齢者・障がい者・地域住民・子供たちが自由に出入りしてコミュニティをつくっていました。平成26年度に内閣府「まち・ひと・しごと創成本部」が全国に先駆け「生涯活躍のまち」先行7モデルの一つとして採択した事業です。

白山市にあるB’s・行善寺山門を入って本堂の奥には、地域住民が住民自治の拠点としても活用できる様々な施設が展開されています。

各々の集合スペースの2階部分はデッキでつながり、高齢者・障がい者・子供にも優しい動線になっています

内部には、地元野菜売店やレストランなどが揃っており、店員さんは健常者と障がい者が一緒に携わっています。施設内の往来は自由で地域住民・障がい者などあらゆる人が集まりつながっていました。

廃寺(西圓寺)が地域コミュニティの拠点として再生されました。

コミュニティホールに改築された本堂では、障害がある人も、子どもも高齢者もみんなでコミュニティをつくっていました。

周りには空き家が点在していましたが、廃寺(西圓寺)を活用したコミュニティ拠点をベースに人のつながりが徐々に広がり、町の世帯数と人口が増加し、10年間で55世帯から75世帯に増えたそうです。

氷川台自治会では、
“誰もが住み慣れた場所で、安心して楽しく暮らし続けるための地域づくり”
に向けて様々な活動を展開し地域コミュニティの醸成を図っています。
昭和30年初頭に開発された氷川台の地に都心に勤めるホワイトカラー族が移り住み、数々の“郊外神話”を生み出した先住民も後期高齢者の末期に近づいています。第2世代も定年後氷川台にひきこもり後期高齢者世代の中心となり、第3世代への世代交代の時期を迎えています。第3世
代のライフスタイルは親の世代と大きく異なり、共働き世代が多く“職住接近”を求め、都心に住居を構える比率が高くなっています。生まれ育った住居には高齢者が取り残され、高齢化率33%強の350世帯が暮らす地域には一人暮らし高齢者が多くなっています。
 平成24年から取り組んだ「空き家・空き地の有効利用」による効果で住環境は格段に改善し、住み易いまちとしての評価を得ていますが、今後も増え続ける「高齢者と空き家」対策は喫緊の課題となっています。その課題解決に向け、自治会単独で取り組むより地域の外部資源である
「社会福祉法人龍鳳ライフパートナーこぶし」との協働がより大きな成果を得られるものと開始しました。今回の社会福祉法人佛子園の施設見学は、「地域づくり」への第一歩となりました。
 地域で暮らす高齢者・障がい者・子ども・学生が共存し「支え合い・助け合い」のあるまちづくりへ向け、空き家や空き地の有効利用・ふれあいの場づくり・高齢者の健康増進・地域コミュニティバスの運行促進などを総合的に進め行政に頼らない“地域づくり”を推進します。今後も、世代交代とともに、転居等による転売や大規模宅地の小規模開発により自治会世帯数も20~30世帯は増加すると思われます。多分、氷川台地区が住宅地としての評判を維持できるなら、今後も若者世代が移り住んで若返りがはかれるものと思います。
 一方、高齢化率33%強の現状から推察すると、超高齢化住宅地域の名誉ある冠は当分拭えそうにありませんが、“地域づくり”を推進することで、開発時から住み続ける先住民一族と新規入居の若者世代や社会福祉法人龍鳳ライフパートナーこぶしの障がい者・空き家に移り住んだ学生が仲良く暮らす地域になっていくものと思います。

「平成28年度ふるさとづくり大賞」団体賞(総務大臣賞)が掲げられた氷川台会館で開催されている「オレンジカフェ“氷川台のえんがわ”」には毎回大勢の高齢者がふれあっています。

【参考】
日本版CCRC構想は、「東京圏をはじめとする高齢者が、自らの希望に応じて地方に移り住み、地域社会において健康でアクティブな生活を送るとともに、医療介護が必要な時には継続的なケアを受けることができるような地域づくり」を目指すものである。
   

   生涯活躍のまち(日本版CCRC)

氷川台自治会 殿田 俊三