【安心・安全対策】会員の思いを結集した「要援護者支援避難訓練&餅つき大会」♪ 2018年1月7日

    平成の最終年、30年1月7日(日)正月明けとは思われないほどの穏やかな天気に恵まれて、氷川台自治会の三大イベント(餅つき大会、夕涼み会、要援護者支援避難訓練)の内の二つのイベントをコラボした大イベントを聖グレゴリオの家を会場に実施しました。

 

参加者を前に「避難所開設宣言」をする殿田災害本部長

     11月19日の第1段階訓練は、神宝小学校避難所合同避難訓練、今回の第2段階訓練は、東久留米市消防出初式と重なり、消防署他行政の参加が難しい中での開催でしたが、東久留米消防署新川出張所 古舘所長他数名が応援に駆けつけてくださいました。古舘所長からも昨年末の大火事を例に、自助・共助による初期消火の重要性を参加者に訴えて頂きました。

  今年度の氷川台自治会「第5回要援護者支援避難訓練」は、東京都総務局防災対策部から「平成29年度自主防災組織活動支援事業」に認定されて東京都から防災の専門家の派遣を受けて実施しています。今年度の安心・安全対策訓練は、自助・共助をベースにした支援体制の強化を目的とした過去の訓練成果の確認と新たな課題発見訓練と位置付けています。

 昨年11月19日に実施した「第5回要援護者支援避難訓練:第1段階」実践訓練では、突然の災害に備えた要援護者情報の把握と情報管理、地域に於ける支援体制(自助)、救援・救助・避難誘導(自助・共助)、火災に備えた初期消火訓練(自助・共助)等、地域ぐるみの支援体制強化と地域避難所構築へ向けた災害技術習得訓練を実施しました。

☞2017.11.23 くるくるチャンネル 投稿記事                                                                   “地域の支え合い”を結集した「氷川台自治会=地域避難所」実践訓練! 参照

2017.11.19に実施した第1段階訓練   災害時支援隊員が消火栓にスタンドパイプを取り付けて放水消火実践訓練

   第2段階訓練として、今年度は「氷川台自治会=地域避難所」確立へ向け体制整備を加速している中で、「災害時支援協定」(2014.2)を締結して2次避難所に指定している「聖グレゴリオの家」を舞台に、「避難訓練&餅つき大会」と題してコラボで実施することにしました。避難所避難疑似体験では、昨年終盤に相次いだ近隣の火災による大事故を教訓に、参加者全員が初期消火訓練、煙体験訓練、救急救命訓練(AED操作・心肺蘇生訓練)を体験しました。

避難者受付ブースには10か所の窓口を設けて、避難者の聞き取り調査を実施しました。避難袋は備えているか、何日間在宅避難が可能か、感震ブレーカー設置は、家具転倒防止器具の取り付けは…等の調査を実施。

 氷川台自治会で一番危惧される災害は火災と位置付けています。火災の延焼被害を防止するため会員は初期消火訓練に取組んでいます。子供と一緒に体験することで幼少期から火災の恐ろしさを体感します。

氷川台子ども消防隊員も参加して消火訓練に参加しました。

すっかり消防隊員になりきってご満悦のミニ消防士

AED操作・心肺蘇生訓練には、親子3人が危機意識を共有して取り組み素晴らしいチームワーク。

煙体験では火災時の煙の恐ろしさを実感しました。皆さん一様に中では何も見えなくなり恐ろしかったと感想を述べていました。

会場には氷川台自治会防災資器材が展示され、地域が一体となって防災に取組み、防災資器材の充実度を紹介しました。

    参加者は、大人から子供まで三班に分かれて、初期消火訓練~AED操作・心肺蘇生訓練~煙体験訓練と全員が体験して、訓練終了のスタンプを貰ってから炊き出し訓練に移りました。

梅もほころび始めた中庭は暖かい陽射しを浴びて、防災訓練を終えた参加者で溢れました。

    炊き出し訓練では、従来の餅つきによる突き立て餅、トン汁の配給に加えて、非常食クッキング実演コーナーを設けました。非常時に、救援物資が届くまでの間、まず、自分たちで食べるものを調達することが求められます。疲労したり、体調不良の場合もあるので、食べ慣れている食材で、簡単に調理できて、消化のよいものをつくることをコンセプトに、カセットコンロとビニール袋、ペットボトルの水で、梅干し入りご飯、大根ご飯、具だくさんのパスタスープなどが紹介されました。非常食クッキングコーナーは、自治会会員(クッキングサロン・タイム)と社会福祉協議会の協力を得て実施しました。参加者は出来上がった料理を試食したり、つくり方を質問したりして、災害時の備えの大切さを実感していました。

自治会の若返りを象徴する餅つき風景です。若手がどんどん参加して27㎏-9臼の餅はアッと云う間に突きあがりました。

現役世代OLも一年に一回の餅つき大会で剛腕を振るいます。

自治会の将来を担う人材も着々と育っています。

突きあがった餅は、あんこ、きな粉、カラミ、海苔チーズと形を変え、熱々のトン汁と共に配給されました。昨年の5割増しの参加者で配給テーブルには列が絶えませんでした。

正面ブースでは、非常食クッキングの実演が行われ、参加者は突き立て餅とトン汁に舌鼓を打ちながら目と耳は非常食クッキングの方に向いていました。

α米の炊き出し実演   参加会員がお土産に持ち帰りました。

雲一つない青空のそびえる鐘楼から、12時には鐘が鳴り渡り、参加者の皆さんは目の前でなる鐘の音に聴き入っていました。

会長の閉会挨拶  全てのプログラムを無事に終えて参加者に、今後も続く自治会活動への参加要請とスタッフの皆さんに対して、全員で感謝の拍手を促して閉会しました。

    今回初めて企画した「避難訓練&餅つき大会」はコラボレーション効果もあってか、参加者が270名、参加者世帯数も全会員の30%強におよびました。昨年は、200名弱、参加世帯数70世帯から考えると5割増しの参加者になりました。これも氷川台自治会の絶え間ない防災意識の向上策と、10月末に近隣の新座市新堀で起きた死亡火災や11月の金山町で起きた8棟が焼ける大火災を目前にして会員が危機意識を持ったことによるものと思います。

   政府の中央防災会議では各家庭に「生き延びる備え」を求めています。また、甚大な被害を及ぼす火災や建物倒壊による被害の減少を図るには、地域防災訓練や初期消火と避難訓練の重要性を強く唱えています。自治会では高齢者や災害弱者の方が安心して暮らせる様に他地域団体に先駆けて5年前から氷川台の特性を加味した「防災訓練」や「要援護者支援避難訓練」を継続的に実施し、多くの会員の皆さんが参加して「生き延びる備え」の充実を図っています。「地域の安心・安全」は、地域に住む住民の協力がなくては成り立ちません。皆さんの地域も「自助・共助」の重要性を皆さんで共有して、災害に強い安心して暮らせる町を築いていけるよう頑張りましょう。

                                                                                       氷川台自治会 殿田 俊三