【安心・安全対策】“地域の支え合い”を結集した「氷川台自治会=地域避難所」への実践訓練!2017年11月23日

    平成29年11月19日(日)9:00~12:00 氷川台自治会「第5回要援護者支援避難訓練」を実施しました。過去4回の「要援護者支援避難訓練」から大きくステップアップし、氷川台自治会災害時支援隊員と災害時応援スタッフによる「公助」に頼らない、「自助・共助」をベースにした実践訓練です。

第5回要援護者支援避難訓練のコンセプト(全体を貫く基本的概念は)

 *災害時に可能な限り自治会会員の「支え合い・助け合い」をベース(自助・共助)にした避難体制を構築し「氷川台自治会=地域避難所」の確立を目指す。

*訓練のための訓練から脱皮した訓練を目指す。公助に頼らず、過去に学んだ訓練技術を自ら実践することで“繰り返し訓練”の有効性の確認をする。

*実践訓練スタッフとして多くの会員が係わり、自分たちが氷川台で生き延びるために“出来ること、やらなければならないこと”を認識する。

 *防災会役員、災害時支援隊員、見守りネットワーク委員会委員、イベント企画実施委員会委員等、自治会活動のスタッフとして携わる約90名が訓練の先頭に立つ。

 *完璧な訓練は求めず、「自助・共助」による訓練から見えてきた課題を捜すことに主眼をおく。

   訓練当日朝は今年一番の冷え込みでしたが、氷川台自治会のイベントは天気に恵まれるジンクス通り快晴になり、会員の「自助・共助」による実践訓練がスタートしました。

 【1】.9:00 模擬発災アナウンスとともに訓練を開始しました。

「第5回要援護者支援避難訓練」を告げる看板が小山台遊園入口に設置されました。

① 発災アナウンスを聞いた「災害時支援隊員」は、途中の安全確認をしながら小山台遊園(一次避難所)に続々と集まって来ます。

② 一次避難所に到着した支援隊員は、直ちに防災倉庫からテントを取り出し災害本部設置に掛かります。今年度導入されたワンタッチ大型テント(3m×6m)が素早く組み立てられました。

 ③ 避難所に集まった支援隊員は、担当エリアグループ毎に、支援活動(避難勧告、安否確認、災害状況確認)の打合せを初めて行きます。

【2】.9:30 殿田災害本部長により災害本部立ち上げが宣言されました。

    本部長挨拶で今年度の避難訓練の主旨説明に続き、『災害が起きた時の避難所では、顔も知らない人たちが大勢し寄せた時の問題点や要援護者の居場所確保など様々な問題が提起されています。 現在の氷川台自治会は、会員が共通認識をもって地域づくり、まちづくりに励み、地域コミュニティが構築されております。災害に強く、災害に負けない自治会、会員の「支え合い・助け合い」による地域避難所となり得る自治会、すなわち「氷川台自治会=地域避難所」を目指しています。「災害が起きても氷川台自治会エリアにいれば安心だ」、「災害時にはいち早く氷川台自治会に避難してくる」、「他から羨ましがられる地域が氷川台」、氷川台自治会が一番安全な「避難場所」となる様に力を合わせていきましょう。今日の訓練は「氷川台避難所」を守る訓練、救助・救出・消火訓練で夫々の技術習得に努めて頂きたい』と述べました。

今年も参加された並木市長

   市長就任前(平成25年)から、氷川台自治会「要援護者支援避難訓練」に欠かさず参加されている並木市長は、行政の中で一番氷川台自治会の「要援護者対策」活動を周知され、地域コミュニティ構築の歩みを理解されています。

10月に就任された東久留米消防署  伊勢村 署長にも激励と訓示を頂きました。

神宝小学校との掛け持ちながら、防災防犯課から佐川課長が駆けつけてくれました。

東京都総務局総合防災本部から「平成29年度 自主防災組織活動支援事業」で派遣された防災コンサルタント3名を紹介する本部長 

【注】氷川台自治会は、今年2月東京都から「東京防災隣組」認定団体として認定されました。今年度、東京都総務局総合防災部が「東京防災隣組」認定団体(246団体)の中から10団体に対して、防災の専門家、「防災コンサルタント」が参加して、課題の抽出や分析を行うと共に、課題に即した効果的なコンサルティングを行うことで、防災活動の活性化を支援するもので、氷川台自治会「第5回要援護者支援避難訓練」が対象に選考されました。今回の「自助・共助」に基づく実施訓練と来年1月7日に実施する「避難所訓練」の2回を対象に参加して頂きアドバイスを受けます。

【3】.9:40~ 安否確認と被害状況調査パトロール隊が出発

安否確認出発前に打ち合わせを行う支援隊員と様子を伺う防災コンサルタント

5班のチーム(5人/班)が分担して安否確認と被害状況調査に自治会内を巡回します。 メモを取り、災害本部にトランシーバーで随時状況を報告します。

災害時要援護者登録会員は黄色旗を掲げて「無事」を伝える

一般会員の自宅には、直接訪問して顔を合わせて安否確認も行います。 

 災害時要援護者登録会員には、黄色安全旗を配布して有ります。発災アナウンスを聞いた要援護者は、「自宅で無事」であることを外部に知らせるため、玄関先の外から見える場所に黄色旗を掲示します。その他の会員宅には、支援隊員が手分けして順次安全確認をして回ります。

安否確認に同行される伊勢村東久留米消防署長と東京都から派遣された防災コンサルタント

【4】.10:00 安否確認・被災状況調査チームからトランシーバーで救護要請を受けた災害本部は、救援救護班を出動させます。

訓練用がれき(屋根)下から、ジャッキを使っての救出訓練

救急担架リヤカー(新規導入)で負傷者救出搬送訓練

 リヤカーを使っての救急搬送訓練

車椅子搬送訓練、段差がある場所の移動方法の指導を受けています。

おんぶ隊プラス(新規導入)はリヤカーや車椅子などが入らない狭小な場所からの救出に適しています。女性隊員でも男性をおんぶして、且つ両手が使えるメリットがあります。

2階や玄関階段等をクリアして救出する時に使うエクセルチェアー(新規導入)で女性被災者を救出

自治会設置の街頭消火器(加圧式粉末消火器)を使って実際に放出訓練をする隊員。今までは、消防署の水消火器で訓練をしていましたが、実際に加圧式粉末消火器を使用しての訓練は臨場感がありました。

参加した子ども消防隊員は水消火器で消火訓練を行いましたが、見事な構えでの消火活動です。大人顔負けです。次世代の支援隊員が育っています。

可搬消防ポンプ(新規導入)による防火水槽からの消火訓練

可搬消防ポンプ導入により、消火栓が使用でいない時の消火活動が可能になりました。

模擬消火栓を使ってスタンドパイプ取り付け訓練を全員が行いました。自治会が所有するスタンドパイプも、火災発生時には誰でも消火活動が出来るように訓練をしました。

【5】氷川台緑地に火災発生の連絡で消火班を出動させました。

氷川台緑地に火災発生の報告を受け、スタンドパイプを持って駆けつける支援隊員

近くの消火栓にスタンドパイプを取り付け、消火準備を急ぐ支援隊員

消火栓からの放水で消火活動を実践する女性隊員と活動状況を記録に収める東京都派遣コンサルタントさん

 【6】東久留米消防署隊員の特別指導

最後に消防署からバールやジャッキ(レスキューセット)の効率的な使い方等の指導を受けました。 

【7】「自助・共助」による実践訓練の評価

東久留米消防署本署警防課  小林防災安全係長

東京都から派遣された 東京災害ボランティアネットワーク 事務局 福田さん

  皆さんは氷川台自治会の防災訓練に初めて参加され、一様に驚かれたのは訓練参加者の年代層の若さ、女性参加者の多さ、支援隊員の防災意識の高さ、訓練に向かう積極性と周到に計画された訓練の中身の濃さでした。

【8】“ピンチをチャンスに変えた”柔軟な発想と氷川台自治会の底力

  「第5回要援護者支援避難訓練」も当初は従来の消防署の指導を受けての訓練を予定していましたが、突然、他に外せない大きな訓練実施が決まり消防署の指導部隊や社会福祉協議会も氷川台自治会の訓練には参加できないとの話に…ならば、いつまでも「公助」に頼る訓練でなく、過去4回の訓練の成果を試す良い機会ではないか…の発想に。 従って、東久留米消防署本署から駆けつけて頂いた消防隊員の方には、自治会支援隊員の災害想定に基づく救助活動や消火活動行動をチェックして頂き、イレギュラーな行動や資機材の誤操作が目に入った時には即座に注意して頂きました。

 今回の訓練は、第1段階訓練として、災害時支援隊員や自治会スタッフだけを対象(約90名)とした実践訓練。第2段階訓練は、年明け早々の1月7日(日)に全会員を対象とした避難所実践訓練を行います。ともに見せる訓練、見学する訓練から自分たちが考えて行動する訓練へ移行します。

 第1段階訓練は、支援隊員・自治会活動スタッフ60名と想定外の一般会員20名を含めた80名が参加して災害時の技術習得にあたりました。参加者は、本当に自分たちでやりとげた充実感に浸っていました。「自助・共助」による初めての訓練でしたが、“教わる訓練、見る訓練から実践する訓練“へ脱皮した大きな一日でした。

全ての訓練を終えて閉会に臨む参加者の皆さんは、第2段階の避難所実践訓練(1/7)に頭を切り替えています。

【9】ともに災害に立ち向かう他団体の参加者の皆さん

 今回の氷川台自治会「第5回要援護者支援避難訓練」に中丸自治会、コンフォール東久留米、NPO法人地域ケアネットワークゆいまぁる東久留米、学芸大学の先生など多方面の皆さんが見学に見えました。さすがに参加された皆さんは防災意識が高く、見学だけに留まらず支援隊員と行動を共にして体験されました。「自助・共助」を力に歩み続ける氷川台自治会の取り組みの中から少しでも参考にして頂ければ幸いに思います。

 【10】今年度導入した防災資器材の紹介

❊【第5回要援護者支援避難訓練】11月19日(日) 9:00~12:00

第1段階実践訓練参加者:災害時支援隊員・自治会活動スタッフ       60名

                  自治会一般会員                   20名

                  東久留米消防署本署(署長他)           6名

                  東久留米市役所(市長・防災防犯課)       3名

                  東京都総務局総合防災部派遣コンサルタント  3名

                  他の自治会等より                   4名

 

                                                                                    氷川台自治会 殿田 俊三