災害時のトイレ・下水道フォーラムに参加して!  2017年8月9日

   8月4日(金)東京ビッグサイトレセプションホールで「下水道展“災害時のトイレ・下水道フォーラム”~災害時、集合住宅のトイレはどうなる?」の開催情報を東久留米市環境安全部防災防犯課から得て、氷川台自治会から防災会会長・副会長の3名が防災防犯課職員2名の方と一緒に参加してきました。

    氷川台自治会では、春の防災訓練と秋の要援護者支援避難訓練と2回/年実施して、災害時に会員の安心・安全確保に向けての体制整備を進めています。トイレ対策もマンホールトイレの導入や在宅避難を想定した断水時のトイレ対策も講じているつもりでいましたが、今回のフォーラムに参加して“災害時のトイレ対策”を再考する機会を与えて頂きました。

  会場の国際展示場

 阪神・淡路大震災(1995.1.17)、新潟中越地震(2004.10.23)、東日本大震災(2011.3.11)、熊本地震(2016.4.14)と大災害が起きる毎に避難所生活を送る上での課題が沢山噴出しています。氷川台自治会では、災害時に地域住民の「支え合い・助け合い」をベースにした地域避難所(小規模避難所)及び在宅避難の確立を目指して体制整備と避難訓練を実施していますが、避難生活を送る上での“トイレ問題”に注視した議論は置き去りになっていました。

  ブースにはメーカー等20社の災害用トイレが展示され体験コーナーも設けられていました。

 市内各地で実施されている自治会・町内会防災訓練、避難所合同訓練で簡易トイレ、マンホールトイレ組立・使用訓練が実施されトイレ対策は万全と思いがちですが、今回のフォーラムで下水道のメカニズムを知った上で災害時のトイレ対策を講じる必要性を認識しました。ただ、マンホールトイレを組立設置すれば良いだけでなく、下水道本管・枝管が機能しているか。流して良いもの悪いものなどの教育も含めた訓練の重要性を認識しました。

  災害直後の被災者ニーズのデーター、「知識の備え」が「防災・減災」に繋がること等の講演

  浅野 幸子氏(減災と男女共同参画研修推進センター協働代表)の講演

  災害時のトイレ対策は、避難所、在宅避難所、事業所、病院、帰宅困難時など、全ての場所で重要であり、トイレ問題は、一人ひとりの健康問題を引き起こすとともに、公衆衛生の悪化による感染症の蔓延にもつながる。また、トイレ不備による水分制限は、脱水や体力・免疫力低下などとともに様々な病気を招き、災害関連死につながることを学びました。

   氷川台自治会で在宅避難体制整備の推進にあたり、災害時のトイレ対策を最重要課題と捉え、マンホールトイレの確保と戸建て住宅トイレ使用前のチェックポイント、断水維持のタンク給水方法、宅内排水管の破損チェックなど災害時トイレ点検マニュアルの整備を早急に進めたいと思います。

                                                                           氷川台自治会 殿田 俊三