東村山市「自治会フォーラムinチャレンジ!自治会」朗読劇「明日へ・・・わが街」で氷川台自治会の活動事例が物語に・・・♪ 2016年3月13日

    平成28313日、東村山市中央公民館で東村山市主催「平成27年度 自治会フォーラム」が開催されました。

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東村山市では、年々減少傾向にある自治会加入率、地域コミュニティーは少子高齢化、住環境の変化、個人主義の浸透などの社会構造の変化を起因として弱体化しつつあることに危機感を抱かれて、自治会と行政が力を合わせて適切な役割分担のもとに地域課題に臨んでいくことが重要と考えられて、様々な対策を講じられています。第7回目の開催となる「自治会フォーラム」は、回を追うごとに盛んになり、市民の皆さんの手による定着したイベントになっています。

??????????????????????????????? 耐震化工事が完了し、3月から開館されたばかりの東村山市中央公民館で

??????????????????????????????? 定員450名の大きなホールで開催されました。

  平成262月から、東村山市市民部 市民協働課と自治会活性化委員会の皆様と氷川台自治会との情報交換が始まり、昨年度の「第6回 自治会フォーラムin東村山」で初めて氷川台自治会の活動事例をパワーポイントで紹介されました。昨年度から市民協働課と自治会の皆さんによる手作りの「朗読劇」で地域課題やあるべき姿を分かり易く伝えるなど、年々充実してきています。

東村山市 渡部 尚 市長の市民目線での語りかけるような分かり易い挨拶の後、多摩地区他市市長からの祝電等が披露されました。

???????????????????????????????  渡部 尚 東村山市長挨拶

 今年の「第7回自治会フォーラム」では、

   第Ⅰ部:「自治会チャレンジ」~私たちも地域のなかま~5自治会の活動事例発表

56 こども達も参加して事例紹介する自治会

   第Ⅱ部:朗読劇「明日へ・・・わが街」2015年度ver.

 市内の高校生二人の目を通して、地域のコミュニテイのあり方を考える社会劇。        高齢化社会の中で翻弄されながらもたくましく生きようとする姿を描く。

  高校生 瑠奈は述べました。

「地域のことって、傍観者でいるわけにはいかないよ。」「・・・自治会の仕事も続けたら・・・地域のきずなも深くなるんじゃない?」

7 台本を手にした出演者の皆さんと稽古風景のスナップ写真

8 協力者:東久留米市氷川台自治会と掲載されました。

  朗読劇は、八国山の近くに住む老夫婦、志村太郎、敦子。二人には、長男、浩太郎及びその妻玉子の一人娘、瑠奈という高校三年生の孫娘がいた。瑠奈が東村山市の姉妹都市、米国・インディペンデンス市に親善派遣の一員として旅立ち、帰国した瑠奈を待ち受けていたものは・・・。

 瑠奈と同級生の佐藤香澄、若い二人が東村山市を舞台に、地域に目覚め、成長していく姿を描いた物語でした。

9 志村家5人家族の皆さんです。

  瑠奈は、夏休みの課題として地域コミュニテイの課題、自治会活動の停滞や高齢化(認知症)の現状に接しながら成長していきます。ある日、友達と空家の近くを通りかかったとき、怖い思いをした話を両親にする中で“東久留米市の氷川台自治会では、空き家を農園にして地域のコミュニテイの醸成に成功している”として朗読劇で演じられました。

??????????????????????????????????????????????????????????????氷川台第1農園の視察状況

???????????????????????????????氷川台第1農園

???????????????????????????????空家の数 2025年には940万戸

??????????????????????????????? 福祉大学の教授が登場して、地域の課題について語ったり

15 志村 勉さん(志村 けんの従弟)が登場して、高齢者健康体操を指導したりの笑いがあったり

 最後は、大学受験の最終面接に行く途中、踏切に入った認知症高齢者を発見し、自分の危険性も顧みず夢中で助けたため面接時間に間に合わず浪人を覚悟したとき、事情を知った世論の反響が大きく大学側が特例で面接を認めて朗読劇は終わりました。

16演出家 青山伊津(演劇集団 円)壇上に上がり出演者の勢ぞろい

17 300名を超える観衆(市民)から拍手が鳴り止みませんでした。

 行政と自治会が一体となって手作りで作り上げた朗読劇は、300名を超える市民の皆さんの心を打ったものと思います。たかが朗読劇でしたが、“鬼の目にも涙”で感動しました。素晴らしい朗読劇の内容と真に迫った演技に吸い込まれているうちに、あっという間に予定時間の1時間が過ぎ去りました。朗読劇を観劇するうちに、氷川台自治会での6年間の活動が走馬灯の如く駆け巡りました。現在、東村山市が行政と自治会が一体となって取り組まれている様々な活動を羨ましくさえ思いました。自治会加入率が53%の自治体が、現状に甘んじることなく、2025年問題に備えて地域コミュニテイの醸成に取り組まれている姿に驚きを感じました。特に、フィナーレの出演者が壇上に上がられて紹介されている間中、拍手が鳴りやまず、まさに行政と市民が一つになった素晴らしい時間でした。本日の朗読劇を参観された市民の皆さんは、必ず地域に帰って“自治会の重要性や地域コミュニテイの大切さ”を近隣の皆さんに伝えられるものと思います。他市のこととはいえ、地域課題の抽出や対策が遅れている自治体との差は大きく、2025年までには、元気で活力ある地域コミュニテイが再生され「支え合い・助け合い」のある街が出来ているものと思います。東村山市の市民協働課と自治会活性化委員会の皆さん有難うございました。現状に甘んじることなく、まだまだやることは山積しているとご教授頂いただいた2時間半でした。

                                       氷川台自治会 殿田 俊三