下山親睦会・門前自治会合同地域ケア会議報告(平成25年10月13日)

conv0005
会議の様子 東部地域包括支援センター長より市内の高齢者の

現状と今後の課題について提案されました。

conv0056
会議の様子
東部地域包括支援センター長によって会議がコーディネートされ、自分の考え方を発信できる会議が進行され、それぞれの立場の方と意見交換でき、前向きな方向性が見出すことができたという意見がありました。

来訪者の皆様へ

門前自治会は、周辺地域の自治会及び各種団体と一緒になって、高齢者が『住み馴れた、顔見知り仲間がいる地域』で『不安がなく、安心・安全に』過ごすために、どのような仕組み及び支援体制が必要かを理解するために、研修会などを行なっています。

10月13日(日)14:00~、マザアス東久留米3F 地域交流ロビーにて、
下山親睦会・門前自治会合同地域ケア会議が開催されました。

今回、行政、東部地域包括支援センター、社会福祉協議会、民生委員、福祉関係者が一同に集まり、各種団体の責任者がどのような高齢者対策について、どのような考え、今後の施策を互いに交換し合いました。
各代表者の意見を交換し、情報共有することで、今後の高齢者対策に繋げたいと思います。

今後とも、このような有意義な会議を開催することで、相互関係を深め、協力し合い、高齢者が元気に明るく楽しく暮らせる仕掛け・仕組みづくりをして行きたいと思います。
また、東久留米市には包括支援センターが3つあります。
これらの包括支援センターが中心となり、自治会等と協力しあうことで高齢者対策を推進することを念願しています。

有意義な会議が開催されることによって、役員・関係者の共通認識が生まれ、より良い仕掛け・仕組みづくりを行えるよう、情報を共有するために報告致します。

当日の様子

conv0001 conv0004 conv0018conv0039  conv0023 conv0024 conv0025

 

 

東久留米市の高齢者の現状について

東久留米市の高齢化率は24.61%で平成25年1月現在、東京都の区部を除く市部の中で3番目に高い高齢化率になっています。
各地域の高齢化が示してありますので、参照して下さい。
上の原が高く、65歳以上の高齢化率が48.2%、2人に1人は65歳以上にもうすぐなってしましう状況です。
氷川台地区も30%を超えている状況となっております。
東部地区の特徴として、75歳以上の高齢化率が他の地区よりも高くなっています。

平成24年度の東部・中部・西部の要支援1~要介護5までの方がどれくらいの新規申請者で原因疾患の割合が次のとおりです。

平成24年度 新規申請者 原因疾患
 ・東久留米市

   脳  12.37%、 内科 18.47%、 がん 14.95%、
   神経  2.84%、 整形 29.73%、 精神  3.01%、
   認知症17.96%、 その他0.69%

 ・東部地区
   脳  12.42%、 内科 15.03%、 がん 11.76%、
   神経  3.92%、 整形 37.25%、 精神  2.29%、
   認知症17.32%

東部地区は西部・中部に比べると、整形外科疾患が多い統計となっております。

各地域の認定の原因疾患と要支援1~要介護5の介護認定度割合は次のとおりです。

平成24年度 介護認定度割合
 ・
東久留米市

  支援1 25.60%、 支援2 15.55%、
  介護1 25.26%、 介護2 12.11%、 介護3  6.44% 
  介護4  6.53%、 介護5  7.22%、 非該当 1.29%

 ・東部地区
  支援1   26%、 支援2   16%、
  介護1   28%、 介護2   11%、 介護3  5% 
  介護4    8%、 介護5    4%、 非該当 2%

特出したのはなく、市の割合とだいたい同じです。

 

東京都の高齢者数の推計H25.10.13_ケア会議資料 (1)

高齢者人口は右肩上がりに増加して行き、平成52年には412万人となる。

高齢者人口に占める後期高齢者の割合は徐々に増加していき、平成37年にピークとなり、そこから減少していく。

 

社会保障給付費の推移H25.10.13_ケア会議資料 (2)

社会保障給付費は年々増加しており、年金・医療・福祉その他が増加しており、年金・医療の増加は顕著である

 1980年  24.6万円
 2006年   68万8083円

 

H25.10.13_ケア会議資料 (3)

高齢者人口と要介護認定率
(年齢階級別、2009
年)

 

年齢階層別に認定率をみると、80歳以上から認定率約3割と急上昇する。

 

 

H25.10.13_ケア会議資料 (4)

東京都の要介護認定者数の推移

要介護認定者数は平成12年度21.24万人、平成22年度は44.45万人と2倍以上増えている。

要支援1~2、要介護1~5全体的に増加しているが、平成16年度と22年度で比較すると、要支援1・2、要介護2・5が特に多くなっている。

 

H25.10.13_ケア会議資料 (5)

高齢男性は単身者比率が急激に上昇し、2020年には14.5%となる見通し

 

 

 

 

H25.10.13_ケア会議資料 (6)

東京都の単独・夫婦の世帯の推移

世帯主が65歳以上の夫婦のみ世帯の総世帯数に占める割合は横ばいに対し、65歳以上の単独世帯の総世帯数に占める割合は2010年では9.8%、2030年には14.2%と右肩あがりに推計されている。

 

H25.10.13_ケア会議資料 (7)「認知症高齢者の日常生活自立度」2以上の高齢者数について

1.認知症高齢者数
平成22年で280万人

2.将来推計
平成27年 345万人
平成32年 410万人
平成37年 470万人

 

H25.10.13_ケア会議資料 (8)東京都の認知症高齢者数の推移

日常生活自立度1以上の推移
(何らかの認知症症状あり)
平成37年には約1.6倍の52万人

日常生活自立度2以上の推移
(見守り又は支援が必要)
平成37年には約1.6倍の38万人

H25.10.13_ケア会議資料 (10) 死亡場所の推移

 1951年での1番多い死亡場所は、82.5%と圧倒的に自宅での死亡場所が多く、病院では9.1%である。
その後、自宅での死亡場所が右肩下がりに減少する。その一方、病院での死亡場所が右肩上がりに増加し、1977年を境に、病院での死亡場所が1番になる。
2009年には病院では78.4%、自宅では12.4%と入れ替わる。

 

東久留米市 見守り体制

  • 乳酸飲料配布(福祉総務課)
  • 緊急通報システム(福祉総務課)
  • 配食サービス(介護福祉課)
  • みまもりネットワーク(介護福祉課)
  • ミニディホーム・サロン活動(社会福祉協議会)
  • 友愛活動(東久留米老人クラブ連合会)
  • あんしん居住制度(防災、建築まちづくりセンター)
  • 新聞配達所との見守り協定(介護福祉課)

 H25.10.13_ケア会議資料 (14)

 

・東部地域包括支援センター職員の意見

東部地域包括支援センターの機能と役割が十分に周知されていないというのがあります。
住民の身近にある自治会さんに協力して頂き、人員を集めて頂いて、そこにお伺いさせて頂いてご説明できれば、そういう機会を頂ければと思っています。
年に1~2回ミニコミ誌の発行を行い、自治会さんの方に協力を頂いて全戸配布や回覧などをお願いしています。
そういう機会を通して、住民の方に地域包括がこういう仕事をしている、と一人でも多くの方に知って頂くことを有り難いなと思っています。
見守りネットワーク体勢が不十分であるとありますが、ここの参加の自治会さんは自分たちで見守りの会などを素晴らしいと思います。
今年度も行われた認知症サポーターのフォロー講座を修了した方で、見守り支援隊というのを作りらせて頂いて、自治会さんの方とコラボをして頂きながら、見守り活動を、マンパワーを育てていきたいなと地域包括は思っております。
東部地区は坂が多いので、新規認定者数で整形外科疾患が多い地域では各自で体操教室を行なわせていただければと思っています。

整形外科疾患での新規申請者数が東部は多いというのもあり、運動の機能低下に伴う閉じこもりや、認知症についても高くなっているということです。
元気度アンケートで東部地区は15.9%と他の地区に比べ1%程高くなっている。物忘れの傾向も強くなっていると統計で出ています。

認知症高齢者というと権利擁護の周知についても必要になってくるかと思いますので、社会福祉協議会さんとも協力しながら調整したいと思っています。
東久留米では認知症家族会というのを、東部では毎月開催しております。
認知症のご家族を抱えてちょっと大変そうな方にちょっとでもホッとして頂ける場になっていますので是非お声をかけて頂くと有り難いです。
近所の助け合いの力を地域包括と居宅の事業所が把握しきれておらず、個々の支援に活かしきれていないというのがあるかなと思っております。
各地域の課題やニーズについて共有が十分でなく、公助・共助では担えない部分が多い。
介護保険では、氷川台・浅間町でやっている電球の取り換えなどできない部分が多いので、地域の方の互助の力を借りながら、ケアマネジャーがそれを把握しつつ、ちゃんとご本人様のマッチングができるような地域にして頂ければすごく良いなと思っております。

 

・最後に門前自治会として

高齢者のたまり場、相談などは、全体を総括的に住み慣れた地域で組織的な福祉、医療、介護などのネットワーク構築した、窓口を設けて、そこに行けば安心して、相談できることが一番大切なことです。
その役割が地域包括支援センターと 理解しています。
自治会としては、地域包括支援センターが地域住民の意見を座標軸として、いろいろ活動しやすいように、全面的に支援することにより、地域の高齢者が、日々明るく楽しく人間力を向上していただきたいと思っています。
門前自治会では高齢者健康増進専任理事を2名選出し、高齢者対策に前向きに取り組んでいきたいと思います。

 

 

過去 高齢者企画行事、参加した行事について、下記を参考にしてください。

高齢者元気長生き体操の報告
平成25年度認知症サポーターフォロー講座参加報告
東久留米地域ケア会議に参加報告
厚生省「認知症サポート養成」及び「サトイモエキスの脳活性化について」講演会報告
認知症サポータ100万人キャラバン!認知症サポート養成講座
東部地域包括支援センター介護予防講演会

 

文責:
門前自治会会長 野島貞夫
TEL:090-3224-0278
FAX:042-476-2555
mail:nojima.sadao@jcom.home.ne.jp
※写真掲載了承済