本所防災館見学体験ツアー

平成30年8月7日(火曜日)
くるねっと主催による3回目の防災館見学体験ツアーを実施しました。目的は、体験を通して災害時に必要な判断、行動を身に着けること。前回までの2回は立川防災館を訪ね、今回は本所防災館での災害体験です。
参加したのはくるねっとのメンバーと一般からの参加を含め15名です。

午前8時50分、東久留米駅に集合、池袋、秋葉原を経由して錦糸町へ。雨も小雨に変わり錦糸町駅からは歩いて防災館へ、約15分の工程です。

今回の防災館での見学と体験は、最初に、防災シアターで災害の記録映画を見てから暴風雨を体験、次に消火器を実際に取り扱っての消火体験、最後に都市水害を体験しました。

🔶防災シアター
3.11東日本大震災の津波。津波の大きさ、ものすごい破壊力がシアターの大型スクリーンへ投影された映像から伝わってきます。その迫力と臨場感、座席からも振動が伝わりまさに体感する映像、その恐怖までもが伝わりました。

🔶暴風雨体験コーナー
風速30mの風と豪雨、そんな中で人は耐えられるのか、参加者は専用カッパを身に着け、いざ体験室へ。

雨、風のすさまじさを知らされました。体験者は、「手すりがあったから耐えられた。」とのこと、現実には手すりなどありません。こんな気象条件の中では外出しないこと、
など、自分の行動、身を守るための判断基準が出来たのではないでしょうか。

この体験をした人は、説得力ある言葉で危険を人に伝え、注意を促すことが出来ると思います。あらためて、体で感じることの重要性を知りました。

 
🔶消火体験コーナー
次は消火器を使っての消火体験です。
体験を前にインストラクターから消火器の種類や使い方のレクチャーを受けました。
皆さん、消火器取扱いの順番を覚えていますか? ・・・ ピン・ホース・レバー
消火器からの消火剤の噴射時間は約30秒(意外と短い)、30秒が勝負です。
可能な限り火元に近づき、そして、消火剤は炎ではなく火元へ、天井に火が燃え移る前に消火しなくてはダメ、与えられた時間は30秒。

はたして火は消えたのでしょうか? 順番を間違えたいたそうですが、何とか全員が消火に成功しました。

いざと言う時、取り扱いを知り体験していれば説明も指示も出来る、貴重な体験であったと思います。

 

 

 

 

 

🔶都市型水害体験コーナー
地下街への水の侵入、車で走行中アンダーパスに水が、その時どう行動しますか。
◇地下街
外は集中豪雨、水が地下街へ侵入しドアの
外には水が、水深は10㎝、20㎝、30㎝、増え続けている。
⇨水深30㎝、もうドアは開けられない(脱出困難)。そうなる前に行動を起こさなくてはなりません。30㎝も水がたまるともうドアを開けるのは困難であることを知りました。

◇アンダーパス
豪雨の中、車が渋滞アンダーパスに車が止
まってしまった。その直後から水がたまり始めた。10㎝、20㎝、30㎝と水深が増す。
⇨水深20㎝でもドアを開けることはきつい。ガラスを割って脱出する以外に方法がない、となる前に判断しなければならない。
考えている時間は無い、水深が増すと思ったら直ぐに脱出。

これで防災館ツアーは終了です。
何かの時に(例:消火器を見かけたら)こんな体験をしたことを思い出し、その体験を何時までも忘れずに。・・ピン・ホース・レバー 時間は30秒
インストラクターからは、自分が住む場所では自治体が発行するハザードマップで危険な場所を把握しておくことが大切とアドバイスがありました。一度確認しておきたいですね。

災害はいつどこで遭遇するか分からない。
スーパーや地下街、そうした外出先で、今回体験した水害の他にも火災などに遭遇することも考えられます。常に非常口などの場所を確認しておきたいですね。知っていれば反対方向へ逃げないで済むと思います。

今日はあいにくの小雨、東京スカイツリーも
雲の中です。スカイツリーの下で食事をすませた後は自由行動に。展望室へ昇る人、浅草へ向かう人、それぞれ。

皆さん、今日の体験を忘れずに。

参加して頂いた皆様、お疲れ様でした。

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活動紹介:くるねっと