ひばりエコクラブ 麦の種まき&わらべ唄&麦わらで焼き芋

 

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さわやかな秋晴れの11月15日(日)、「ひばりエコクラブ」の第5回イベント、「麦の種まき&わらべ唄&麦わらで焼き芋」が開催されました。

「ひばりエコクラブ」では子どもたちに農業と農地の大切さを知ってほしいと①麦の種まき、②麦踏み、③草とり、④収穫の4つの行程の体験イベントを毎年開催しています。毎回南町の秋田緑花農園さんがご協力くださっています。 

秋田家は、江戸時代、武蔵野の地で新田開発が始まった享保年間にこの地に入植したという、300年も続く農家さんです。

麦の種まき

DSCN7423畑で種まきの準備とこれからの作業についての説明がありました。

手に持っている棒は、種まきをするのに、畑の土に筋を付ける棒です。これから、棒と縄(ロープ)を使って、直線の畝筋を引きます。

お父さん方も一緒に行いました。

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麦の種は参加の子どもたち・お母さん・お父さんも初めて見ます。種は小さなお皿に分け一人一人、受け取りました。

種は畝筋に点々に20粒づつ、撒く事を教えてもらいました。

 

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小皿に分けてもらった種を、棒と縄で南北に直線に引いた畝筋に沿って、自分の体を物差しにして、歩幅の間隔に合わせ、教えてもらった通りに、1点毎に20粒づつ手に取り撒きました。中には、バランスを崩してうね筋からはずれ、倒れそうになった子どもも。親がすかさず助けました。真っすぐに種を撒く事は簡単なようですが、大変な作業ですね。

撒いた後は、霜で上に上がって来ないよう足で踏んで埋めます。「踏んじゃってもいいの?」「踏んで土の中に埋めないと芽が出ないんだよ」と会話が弾みます。

最後に秋田さんから「もう少したったら強風で飛ばないよう畑の縁に土盛りをしておきます。みんなが撒いた種が順調に育つようお世話をしておくので、皆さんも時折麦が育つ様子を見に来てください。」とお話しがありました。

お日様の元、親子、友達と共に良い体験学習ができました。

近頃、猛暑と厳しい寒さで人間にはきついけれど、「暑い時は暑く、寒いときは寒い」と寒暖の差が激しいほうが、農作物には好条件、おいしくできるそうです。これから寒い冬の中、麦の種は芽を出してくれます。節分を過ぎると、春になりますので、今度は根が良く張るように「麦踏み」です。楽しみですね。

麦わらでたき火

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種まきの後は、欅の大木に囲まれた秋田家の庭先でたき火体験。

秋田家でも長年たき火はしておらず、久しぶりとのこと。たき火の場所は風の通り道や蔵の近くは避ける、下にはかまどの灰を敷く、などたき火ひとつとっても奥が深い・・・思わぬ学びとなりました。

 

また枯葉や木の幹・枝、麦わらなど、くべるもので炎や煙が違うのに、子どもたちも興味津々です。麦わらをくべると炎が大きく燃え上がって大歓声!

そして、おいしくな~れと願いながらひとりひとりサツマイモを熾火(おきび)の中に入れました。

  みんなでわらべ唄

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 焼いもが出来上がるまで、子どもたちはわらべ唄遊び。お名前紹介、手遊び、「あぶくたった煮え立った」、「かごめかごめ」など、お母さんもお父さんも童心に帰っていっしょに遊びました。この日初めて出会ったのに、思いっきり遊んで素敵な時間を過ごせました。

焼きいも 

IMGP2141子どもたちがわらべ唄で遊んでいる間に大人たちは必至で焼いも作りです。

子どもたちにホクホクの焼いもを食べてもらおうと焼き加減に大苦戦。

 

 

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がんばった甲斐あって、おいしい焼きいもが出来上がりました。

みんな夢中で食べています。

 

 

メッセージ記入

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最後に参加した子どもたちにメッセージを書いてもらいました。「楽しかった」「おいしかった」がいっぱい!

メッセージは「子どもセンターひばり」に貼り出されます。

 

 

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昨年できた麦で作った自由学園特製のクッキーも「今日撒いた麦がこうして変身するよ~!」とお土産に。

吸い込まれそうな蒼い空のなか、金色の秋の陽射しに落ち葉がきらめき、土と火、あたたかい唄と笑い声、そして美味しさに恵まれた午後のひと時でした。

 次回2月9日(日)は「麦踏み」。麦は踏んだほうが根が横に貼り、しっかり育つ基盤ができるそ うです。楽しみです!

※ご本人より許可を得て画像を掲載しております。